イラクとアゼルバイジャンの欧州向け天然ガス輸出計画「BTCパイプライン南ガス回廊」

BTCパイプラインを中心とした延伸計画の一部(各種情報ソースをもとに筆者が独自に作成)

文/ 石田和靖株式会社ザ・スリービー代表取締役)

”Iraq’s big gas plans”

先日、世界有数の産油国でもあるイラクが、天然ガス輸出に関する大きな計画をうちたてた。2月14日のバレンタインデーに発表されたカスピアンバレルのニュース記事だ。欧州へのエネルギー供給上非常にポテンシャルが高いイラクという国に大きな期待が込められている。

前回のジーラアイランドの記事でも書いたように、政情が不安定な地域を迂回する西側諸国主導のエネルギー搬送ルートが、アゼルバイジャンとカスピ海を中心とした「ユーロアジア石油輸送回廊(EOTC: THE EURO-ASIAN OIL TRANSPORTATION CORRIDOR)」という考え方である。このカスピ海周辺諸国のエネルギー関連情報が読めるのがカスピアンバレルであり、謂わば次世代のエネルギー動向に関して多くの情報が詰め込まれたニュースサイトである。

2月14日(金)、「Iraq’s big gas plans(イラクはガス輸出に関する大きな計画を打ち立てた。)」(参照:http://youtu.be/ROkmmzr7OzE)という見出しで始まる記事は、この国の天然ガス輸出の大きな可能性を報じ、一方でその課題も指摘している。

世界有数の産油国であるイラクは、北部クルド地区の天然ガスを欧州に向けて、2016年試験運用開始、2017年輸出開始する計画を発表。イラクが欧州にガスを輸送するための「BTCパイプライン南ガス回廊」が開かれていることを、イラク・アゼルバイジャン両国外相が共同記者会見で明らかにした。

カスピ海沿岸都市バクーの街並み (写真はすべて筆者提供)
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