二宮: とはいえ、そのトレーニングは相当厳しかったそうですね。
寺川: 相当、大変でしたね(笑)。今まで使っていなかった筋肉を鍛えるので、最初は体がボロボロになって、太腿の前やお尻が筋肉痛で動けませんでした。手すりを使わないと、痛くて階段を降りられなかったこともありましたね。
二宮: 自らが選んだ道とはいえ、やめたいと思ったことは?
寺川: やめるという考えは、一切なかったです。それに「苦しい」「きつい」「しんどい」という言葉を自ら発するべきではないと思っていました。最初の時はそれに堪えていたことが、一番大変だったかなと思いますね。
二宮: 絶対に弱音は吐かないと心に決めていたわけですね。でも、ストレスは溜まりませんでしたか?
寺川: それは感じなかったですね。もし、平井先生のところに行くことを誰かに勧められていたとしたら、また違っていたかもしれません。でも、自分自身で決めたことなので、“今はちゃんと耐えなきゃいけない時なんだ”と思いながらやっていました。
二宮: はじめは厳しいトレーニングについていけず、平井コーチに「これまで何をやってきたんだ!」と叱咤されたこともあったそうですね。挫けそうになった時、自分に言い聞かせていたこととは?
寺川: ちょうど平井先生のところで教わり始めた時期に、偶然耳にしたのが SEAMOさんの『Continue 』でした。その曲に<負けたら終わりじゃなくて、やめたら終わりなんだよね>という歌詞があって、それにすごく共感したんです。平井先生のところに行かずにやめることだってできたと思うんです。でも、そこで諦めていたら、私の水泳人生はそれまでだった。やめなかったからこそ、今があるんだなということに改めて気付かされた時でもありました。
二宮: そうやって積み重ねてきた努力が、世界選手権や五輪でのメダル獲得につながったわけですね。まさに“継続は力なり”で逆境を乗り越えたと。
寺川: そうですね。とにかく、まずは続けることなんだと。そうすれば、いつかチャンスは巡ってくる、私はそう信じています。
(後編につづく)
☆対談ダイジェスト動画☆
☆本日の対談で食べた商品☆
牛すき鍋定食
2月14日より、「すき家」のすき焼きメニューが、「牛すき鍋定食」として復活しました。
「すき家」の名前は「すき焼き」が由来のひとつであり、創業初期の1983年には「すき焼ディナーセット」、2004年には「すき焼き定食」、「すき焼き丼」を販売していました。
「牛すき鍋定食」は、ごはんに合う甘めのこってりとしたタレが特徴の牛すき鍋と、たまご、ごはん、つぼ漬けのセットです。
コンロに火をつけて提供することで、最後まであつあつのままお召し上がりいただけます。
>>詳しくは「すき家」のサイトへ!
※対象店舗1851店舗(2月14日時点)
※お持ち帰りはできません。
※一部、取扱いの無い店舗がございます。
※ごはん大盛無料、特盛60円増、ミニ30円引
すき家 虎ノ門四丁目店
東京都港区虎ノ門四丁目1番19号
(店舗写真:守谷欣史)
すき家が世界展開にむけてつくったモデル店舗。2階建てで吹き抜けの店内は従来の牛丼チェーンにはない解放感にあふれています。おひとり様でもグループでも食事が楽しめる店舗です。
(対談写真:金澤智康、構成:杉浦泰介)
協力:ゼンショー