65歳を過ぎたら、たった100万円「60歳、生命保険不要論」は正しい

完全保存版 いらない生命保険、怖い医療保険、ムダな介護保険【第2部】
週刊現代 プロフィール

中には、高額な保障がなくなることが不安で、さらにまた別の生命保険に入ろうと考える人がいるかもしれない。

だが、待ってほしい。家族も自立し、自分の死後、困る人もいないのに、数万円のおカネを毎月ムダにするよりは、そのおカネで「死なないための努力」を自分に課したほうが、はるかに建設的ではないか。

現在は生命保険がおトクな商品ではなくなってきているという意味からも、入り続ける必要はない。

家計の見直し相談センター代表の藤川太氏が言う。

「'90年代前半までの生命保険は利率が高かったため、そのぶん保険料が割り引かれておトクでした。たとえば、'93年4月1日までに契約した生命保険なら、年率5・5%を保証していました。今の保険の利率はその5分の1になっています。

昔、契約した貯蓄型の保険は、ヴィンテージものの〝お宝保険〟と考えておけばよく、それを手放してはいけませんが、それ以外は不要です」

『生命保険のウラ側』の著者で保険相談室代表の後田亨氏が、生命保険についての考え方をこう語る。

「保険に加入する側としては、将来のリスクが高まるために、保険を用いて手厚い保障を受け、老後に備えたくなるわけです。しかし、この考えは基本的に間違っています。

生命保険は、病気をしにくい若い人たちが、一定期間だけ備えることで安くて大きな保障が買えるという商品なんです。死ぬ確率が高まってきた人たちがそれにすがると、生命保険会社のビジネスチャンスとして食い物にされてしまうことも考えられます」

様々な種類の保険を勧められて振り回されるくらいなら、定年とともにやめてしまったほうがよい。

「週刊現代」2014年2月15日号より