住宅費も通訳の給料も球団持ち 田中将大「年俸23億円」さて、どうやって使えばいいのか

週刊現代 プロフィール

これまでの日本人選手は移籍して1年経ってから、住居を決めているケースが多い。ちなみに、田中夫妻の意中にあるのは、松井秀喜やジーターが住んでいたニューヨーク五番街のトランプ・タワーだという。

「国連やイーストリバーを見下ろすロケーションで、全面ガラス張り。24時間ドアマンが付いている超高級コンドミニアムです。田中夫妻が望んでいるのは月の家賃650万円の部屋だそうです」(夕刊紙デスク)

人生最大の買い物といわれるマイホーム。買えば5億円は下らないトランプ・タワーだが、田中の財力をもってすれば、キャッシュで買えてしまうのだ。

サラリーマン十数人分の生涯賃金を1年で稼ぐわけだから、後は銀行に預けておけば一生安泰—のはず。だが、過去の高年俸選手たちを見ていると、田中が見本にしてはならない「破滅型」がけっこういる。

たとえば、ジャック・クラーク。メジャー通算340本塁打の鋭いスイングで「切り裂きジャック」と恐れられた往年のスラッガーである。先輩ヤンキーである彼は田中を案じている。

「人は大金をつかむと、頭がどうかしてしまう。それをタナカに警告したいんだ。いったん、使い始めると抑制するのは難しい。中毒のようになってしまう。私は現役最終年のシーズン中に自己破産したが、自宅ガレージには、飽きるたびに買い足していたロールスロイスなどの高級車が18台も停まっていたよ。不動産投資にも失敗し、100万ドル(約1億円)の借金を抱えた。しかし、信じられないかもしれないが、それでも私は『別にいいや』と思っていたんだ」

永久にお金は入ってくる。自分に買えないものはない。

そんな妄想にとらわれたジャックは、7000万円のフェラーリにすらすぐに飽きて、次々と新しい高級車に手を出していった。そしてすべてを失った。

スポーツマネジメント会社ARS代表の安野仁氏が衝撃的な数字を口にする。

「米スポーツ・イラストレーテッド誌がアスリートや代理人、金融アドバイザーらに行った調査によれば、NFL(プロフットボールリーグ)選手の約8割が引退後2年以内に自己破産し、NBA(プロバスケットリーグ)選手の6割が引退後5年以内にやはり自己破産していました」

MLBのパーセントは出ていなかったが、引退後に破産する確率は一般的なアメリカ人の4倍だという。

「阪神で活躍し、メジャー復帰後にホームラン王になったセシル・フィルダーは博打で破産しました。ボストン・レッドソックスを86年ぶりの世界一に導いた剛腕、カート・シリングがゲーム会社に投資し、無一文となったのも周知のとおり。田中選手の代理人、ケーシー・クロースが所属するエクセルスポーツ社のような大手にはフィナンシャルの部門があって『こういう金融商品がある』『この銀行に預けるとこれだけ増えます』と案内することはありますが、強制力はありません」(安野氏)

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