特別寄稿 『ブラック精神科医に気をつけろ!』
第1回「うつの痛みと過剰投薬の実態」

読売新聞東京本社 医療部記者 佐藤光展
佐藤 光展 プロフィール

娘を誤診の泥沼から救い出し、タクヤさんの支援の中心となっている女性は訴える。「誤診が濃厚になっても、周囲に支えてくれる人が存在せず、本人や家族が孤立してしまうケースが多くあります。幸運にも誤診から抜け出せた人たちが、ボランティアで被害者や家族を支える活動を各地で行っていますが、できることには限界があります。こうした活動こそ、誤診を放置してきた精神科団体や国、都道府県が責任を持って取り組むべきではないでしょうか」

『精神医療ダークサイド』の中には、上記のように診断能力もなく、製薬会社の宣伝を真に受けて大量の薬を処方するブラック精神科医たちが次々と登場する。精神医療の改善を願い、この場を借りて改めて問題点を指摘していく。
 

佐藤光展(さとう・みつのぶ)
1967年前橋市生まれ。立命館大学卒。神戸新聞社会部で阪神淡路大震災、神戸連続児童殺傷事件などを取材。2000年元日、読売新聞東京本社に移り、静岡支局と甲府支局を経て2003年から医療部。『こころの科学増刊 くすりにたよらない精神医学』(日本評論社)、『統合失調症の人が知っておくべきこと』(NPO法人コンボ)などに寄稿。