面接官「あなたをモノにたとえたら?」学生「はい。消しゴムです」お互いが真剣に迷走中!「人物本位」の就活、こんなにヒドいことになっていた

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面接官も確信なんかない

このような、突飛な質問をする企業が、近頃増えている。他にも「AKB48にもう一人メンバーを加えるとしたら、誰を入れるか」「最後の晩餐に何を食べたいか」「新しい新幹線の名前を考えてください」「面接官としての私に点数をつけるとしたら、10点満点中何点?」など、バリエーションは多岐にわたる。

こうした採用を行う企業いわく、これらの質問は、学生の「人物」を見るためのもので、ストレスを与えても大丈夫か、臨機応変に対応できるかを確認しているという。だが、前出の人事担当部長はこんな本音を漏らす。

「会社に言われるので仕方なくやっていますが、結局はその時にひらめくか、ひらめかないかだけじゃないか、と個人的には思います。センスの部分も多少あるが、ほとんどは運です。我々面接官も一生懸命考えて質問を作っていますが、一歩引いて冷静になると、これで人間の大事な部分を知ることができるのか、はっきりと確信は持てません。採用試験をやるごとに、人を見ることの難しさを痛感します。しかし、採用をやめるわけにはいかないのです」

勘違いがとまらない

採用方法に正解が見つからず、こうして企業が「真剣な迷走」を続ける。すると、それに呼応するように「真面目な暴走」を始めるのが、学生の側だ。

「採用の流れが『脱マニュアル』に傾いていると気づいた学生たちが、明後日の方向に走り出しているんです」

こう語るのは、私立K大学4年の女子学生だ。

「大手IT系企業での集団討論でのことです。10人グループのうち、ある帰国子女の男子学生が自己紹介でいきなり『僕はもう外資の内定をもらっているんです』と、人事担当者を目の前にして爆弾発言をしたんです。

討論がはじまってからも、その男子学生はさも自分がリーダーだと言わんばかりの態度でいきなりその場を仕切りだし、自分の意見と違う意見を言った人に対しては『なるほどねえー』と言って横やりを入れて、代わりに持論をまくし立てる。

ところが、終わったあと、その学生が友人に『あえて空気を読まなかったんだよ』と話しているのを小耳にはさみました。マニュアルの逆をいく行為で、枠にはまらない自分をアピールしたというのです」

また、こんなケースもある。大手自動車メーカーの人事担当者が語る。

「上下関係なんてくだらないと、あえて生意気な『無頼派』を気取る就活生がいました。

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