幸運は自ら創り出すもの

『現代ビジネスブレイブ リーダーシップマガジン』---リチャード・ブランソン「世界を変える経営」より

努力を惜しまない者にツキは巡ってくる

南アフリカの偉大なプロゴルファー、ゲーリー・プレーヤーが、「練習をすればするほど、ツキが回ってくる」と感慨深く語ったことがあります。私はゴルフの腕前は、どんなに練習してもパッとしませんが、彼の言葉はビジネスや起業家精神にも当てはまることだとわかってきました。

競争に生き残り成功した新規事業に関する記述の中で、運はもっとも誤解される要因の1つです。多くの人が、新規事業が成功するかしないかは、ほとんど起業家には制御できないもので、まるで(いい意味で)落雷のようなもの、と考えているようです。しかし手間ひまを惜しまず努力する者に運は開かれます。ツキも向上します。

そんなことはありえない、と思われるでしょう。しかしこれは落雷の確率を高める原理とほぼ同じです。雷雨のさなか、誰でも野原に立ち金属棒を空中にかざすことができます。金属棒がゴルフクラブでもかまいません。こうすれば、雷に打たれる可能性が出てきます。もし誰かが、「彼はいい時にいい場所にいたから運に恵まれた」と言ったとしても、それは彼自身がその場所がいいと決め、そこにいようと決心したからなのです。

一般的に他社より運がいいと見なされる会社は、ふつうは最大のリスクを積極的に取ろうとするチームに率いられています。彼らは失敗しても、その結果を引き受け、何とか計画を進めます。対照的に、安全運転を心がける起業家や経営者たちは、顧客が必要とする絶好のタイミングで新商品を市場に投入することは滅多にありません。また、ぴったり波長が合う投資家と運良く出会うこともありません。

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