島地勝彦のメルマガ「SUPER Shimaji-Holic」より「噂のクリスマス特別号」を"特別に"大公開!

すると真美さまから「存じ上げております」という返信をいただいた。バイパス手術をした心臓が激しく鼓動するのを感じながら、わたしはこう畳み掛けた。

「それでは真美さま、わたしと一緒にカナユニに行きませんか?」

女性が「いいわよ」といえばその夜の秘め事は保証され男の人生はバラ色になるはずである。もしも「遠慮しておきますわ」という返事が返ってきたら、永遠にお友達の境界は越えられないのである。

刹那――真美さまからメールが届いた。

「喜んで伺わせていただきます!」

72歳の老体は天にも昇る軽やかな心地になって忙しいスケジュールのなかから空白の夜を真剣に探した。何とか候補日を2つ発見してすぐにメールで伝えた。ひとつ重要なことを書き加えて。

「真美さま、この蜜会は鈴木さんには内緒にしておいてください」

「蜜会」と書くのは"マイ・ハニー"に会うからである。

間を置かず真美さまから返事が届く。

「もちろんですわ。この蜜会のことは墓場まで持って行きます」

真美さまも蜜会と書いてきた。真美さまはきっと、進歩的で冒険好きないい女なんだろう。わたしにとって理想的な女性だ。カナユニの美味しい料理に舌鼓を打つように、ベッドの中で真美さまは目眩くであろう。

美食家にはスケベが多いと今東光大僧正がいっていた。上の粘膜と下の粘膜は同じ人間の一部である。真美さまの鋭敏な粘膜と、わたしの使い古しだがまだいくらかは感度が残っている粘膜とがドラマティックにドッキングするときがきたのだ。

大僧正はこうもいっていた。

「女性が股を開くというのは荘厳なことや。だからわしはいつも観音さまに対するように手を合わて拝むんや」

いよいよ"性なる夜"がやってきた。わたしの妄想はもはや抑えがきかなくなっていた。真美さまのはち切れんばかりの谷間で窒息しそうになっている自分を想い描き、ひとり恍惚状態でカナユニの重い扉を押し開けた。

ガロの真っ赤な勝負パンツを履いたわたしは早めに着き、バーマンの武居に自慢した。

「今夜はまだ会ったこともないメル友の美女がくる。タケイ、腕によりをかけて極上のベリーニを作ってくれ」

「かしこまりました」