◆神々にえこひいきされた男たちの物語 クリスマス特別号
「マミさまや あゝマミさまや マミさまや」
男の"性なる欲望"はイマジネーション次第で化け物のごとく際限なく膨らむものである。
少し前のことであるが、鈴木真美さんという女性からよくメールをもらうようになった。わたしのことをフィーチャーしたNHKBSプレミアムのドキュメンタリードラマ『全身編集長』を閃き制作してくれたNHK制作部のお偉いさんである鈴木さんの秘書からのメールだと勝手に思い込み、丁寧に返信していたわけだが、最後に必ず「鈴木さんによろしくお伝えください」と結んでいた。
鈴木さんは学生のころから『週刊プレイボーイ』の"シマジ編集長"の大ファンで、その後エッセイスト兼バーマンになってからの著作もすべて読破しているという熱狂的な"シマジ教"信奉者である。つまりユーモアが介せる人である。
未だ見ぬ真美さまとのメールはだんだんと親密になっていき、真美さまがわたしの理想のフルボディに思えてくるのにさほど時間はかからなかった。
わたしとミツハシが「乗り移り人生相談」で、男性が女性を口説くときには「やらせろ」とか「寝たい」「抱きたい」といった直接的で下品な言葉を吐かなくて済むよう「カナユニに行かない?」という符号を考案したことを真美さまはご存じでしょうか、と訊いてみた。