シマジ 砺波先生、ヒノの生年月日はご存じですよね。
砺波 はい、存じ上げております。1976年6月9日ですね。
シマジ なんだ、まだ30代なのか。何でも無理が効く歳じゃないか。また1970年代のシングルモルトは美味いんだよなあ。では、ヒノを味見してみますか。
セオ シマジさん、本当に大丈夫ですか。砺波先生に見立ててもらったほうがいいんじゃないですか?
シマジ セオ、心配しなくてもいい。すべて『開運言玉』を参照しながらやるんだから。
砺波 セオさん、シマジ先生には生まれながらにしてかなりサイキックな才能がおありですからお任せしてもいいと思いますよ。
セオ そうですか。でも、なんだかヒノが可哀相です。あいつの分はわたしが個人的にお支払いいたしますから、直接みてやっていただけませんか?
シマジ お前の部下思いは重々わかるけど、おれだってあいつを大事にしていることに変わりはない。とにかくおれにやらせろ。おれはやってみたいんだ。
セオ どこかの若旦那が幇間に鍼を打つみたいな話になってきましたね。
シマジ そばに名医がいるんだから大丈夫だ。ではいくぞ。
セオ 痛そうですが・・・。
シマジ 心配するな。別に鍼を打つわけではない。えーと、まず、1976年6月9日生まれか。これはまたずいぶんエロい誕生日だね。
セオ シマジさんが勝手にエロいと感じるだけで誰もそんなふうに思う人はいませんよ。そこからして妖しい見立てです。