マッキー牧元のおいしいトレンド「2013年の美食ベスト10」(全国編)

『現代ビジネスブレイブ イノベーションマガジン』---「マッキー牧元のおいしいトレンド」より

命を感じながら食べる料理の味

『アルケッチャーノ』のwebサイトより

去年は国内14カ所を旅した。その中での美食ベスト5をご報告したい。

第5位は、鶴岡にあるイタリアンレストラン『アルケッチャーノ』。有名な店なのでご存じの方も多いだろう。シェフ奥田正行氏は、食の宝庫である庄内をなんとか活性化させようと地産地消に励み、官民ともに取り組んで、今では40の農家に後継者ができたという。また全国からこの店に訪れる人や、庄内の産物を購入する人が増えて、奥田さん効果は1億円以上と言われている。

夜はコース仕立てで、庄内の海と山の幸が7品ほど出される。中でも印象深かったのが、「おだし、はつたけ、いろたけ、黒皮茸のフェデリーニ・茸のパスタ」だ。

一口食べて目を閉じると、森の静寂に佇んでいた。澄んだ空気を浴びながら、秘めやかな苔の香りに包まれる。パスタと茸の味が1つとなって、丸く、そこに人の作為がない。干した茸のだしで茹でたフェデリーニと、新鮮な茸、隠し香りのディル。人の手がかかっているのに、自然が自然のままに存在する料理。自然と共生し、敬意と畏怖を抱き、すべての森羅万象に神が宿ると信じてきた、日本人の料理である。

第4位が京都祇園の割烹『千ひろ』である。名店『千花』の弟さんがやってらっしゃる割烹料理店だ。やはり圧巻は割烹料理の芯、お椀であろう。去年いただいたのは、「蕪と人参の酒粕汁」。ひとくち飲んだ瞬間、滋養が体の隅々までいきわたる幸せに満ちて、充足のため息をつく。そして蕪も人参も土の温かみをたっぷりと宿らせた力強さがあって、命をいただく感謝が自然と浮かび上がる、素晴らしいお椀であった。・・・・・・この続きは『現代ビジネスブレイブ イノベーションマガジン』vol059(2014年1月15日配信)に収録しています。

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