メダルに手が届く日本人選手 高梨沙羅は「金」当確!ベテラン・葛西紀明も奇跡の復活、「カーママ」たちの大番狂わせも

強いニッポンの「2014年」が丸ごとわかる【後半第2部】
週刊現代 プロフィール

「昨年までは着地でドスンと降りていたが、すーっと降りる飛び方を覚え、今季は飛型点も高い点数をとれるようになっている。ライバルだったサラ・ヘンドリクソンが故障して、高梨は今季開幕から余裕の3連勝。どんな天候にも対応できるし、性格も17歳とは思えないほど大人びている。向かうところ敵なしです」(全国紙デスク)

高梨が若手の希望なら、同じジャンプの葛西紀明(41歳)は、ベテランの星として7度目の五輪に挑む。前出の荻原氏は「彼の金メダルへのこだわりは半端じゃない」と脱帽する。

「'94年のリレハンメルで団体金メダルに手がかかりながら取れず、長野ではケガの影響もあって補欠に回るという不運に見舞われた。ついに雪辱を果たす機会が訪れていて、W杯での調子も上がってきている。しかも、そんな経歴を欧州のファンはよく知っているから、彼は大変な人気があるんです。五輪会場で観客を味方にできるのは大きい」

15歳の金メダリストが誕生

もう一人のジャンプ注目株が、竹内択(26歳)。世界屈指の跳躍力、俊敏性を生かしてW杯の表彰台にも上がった。竹内は4人兄弟の長兄で、末弟は映画『悪の教典』などで注目されている若手俳優、竹内寿だ。

「兄の身体能力には小さい頃から感嘆してました。学校のサッカーやバスケットでも、部員たちが全然兄に歯が立たなかった。性格は努力家でしっかり者。小さい頃に、家で長野五輪の映像を何度も見てイメージトレーニングしていたのを覚えています」(寿さん)

「竹内は今季絶好調。それに引っ張られるように他の選手も調子を上げている。選手選考を見ると、連盟は本気で男子団体のメダルも狙いにきていますね」(スポーツライター・藤江直人氏)

ノルディック複合も復活の兆しだ。その1番手、渡部暁斗(25歳)はW杯総合順位でメダル圏内の3位。

「渡部は距離の最後のスプリント勝負まで力を残すような駆け引きもできるようになっています。もうトップ3に必ず入れる実力になっているからこそ厳しいことを言いますが、金メダル獲得には、前半のジャンプ首位、これが必須です。

今の複合競技は、後半の距離で最後まで混戦状態が続くことが多い。前半ジャンプでいい位置につければ、渡部だけでなく、他の日本選手もゴールまでメダル圏内で、なだれ込める可能性がある」(前出・荻原氏)

ジャンプ、複合ともに日本選手の強みは、天候などによるコンディションの変化に強いこと。長野五輪の会場にもなった白馬ジャンプ台は、「風の回る台」として有名で、そこで合宿を行うことの多い日本選手たちは天候変化のストレスに強い。