浅田真央と髙橋大輔ダブルで「金メダル」が見えたッ!ソチ五輪に大喝采!

強いニッポンの「2014年」が丸ごとわかる【後半第1部】 
週刊現代 プロフィール

一方の村上選手は、本当に喜怒哀楽が激しい。練習中も、うまくいかなかったら泣くし、うまくいけば最高の笑顔を見せて、もうかわいくて(笑)。今シーズンは調子が悪いかと思っていたら、全日本ではノーミスで、いますごく勢いがあります。感情が前面に出るタイプなので、うまくハマれば、本番でとてつもない爆発力を発揮するかもしれませんね」

元五輪代表の渡部絵美氏も、誰がメダルを取ってもおかしくないと予想する。

「実力的には、3人ともに可能性があります。当日の出来によって結果が変わるのがフィギュアです。荒川静香さんのように、事前には有力視されていない選手が金メダルを取ることもあります。

シーズン不調だった村上佳菜子ちゃんも全日本では良かったし、優勝した鈴木明子も『1週間前までジャンプが跳べなかった』と言っていました。やはり、オリンピックに出るほどの選手は、試合本番にまとめてくるなと実感しました」

今回の女子代表の3人はいずれも名古屋出身で、非常に仲がいいのもプラス要素だ。フィギュアは孤独なスポーツ。だからこそ、気のおけない代表仲間がいることは、精神的なプラス要素になるだろう。

女子に負けず劣らず、男子の代表もメダルの期待が大きい。

注目はやはり髙橋大輔(27歳)。全日本選手権では足のケガで満足な演技ができず、悔し涙を流した。しかし、その大会で3位に入った小塚崇彦が落選し、髙橋が代表に選ばれた。

「『スポンサーの圧力ではないのか』などとネット上で誹謗中傷され、髙橋にとってもすっきりしない代表入りでした。最年長で責任感の強い髙橋だからこそ、本人は『僕は文句なしで選ばれたわけではない。崇彦の思い、いろんな人の思いをすべて受けとめ、五輪の演技で返すしかない』と決意を新たにしています」(前出のスポーツ紙記者)

全日本での不調の原因にもなった、右スネのケガの状態はどうか。

「髙橋のケガは、長光歌子コーチが『あと1週間あれば治っていた』と言ったように、そんなに大きなものではありません。順調に回復すれば、五輪にはなんの問題もないはずです。

表現力は元々世界トップレベルですし、加えて4回転ジャンプが確実に跳べるようになれば、日本男子初の金メダルの可能性は大いにあります」(前出・折山氏)

思えば、髙橋の競技人生はケガの連続だった。バンクーバー五輪の15ヵ月前、練習中に前十字靱帯断裂及び半月板損傷という大ケガに見舞われた。本番に間に合うのかという不安の中、手術を選択。筆舌につくしがたい痛みをともなうリハビリをやり遂げ、見事銅メダルを獲得した。