浅田真央と髙橋大輔ダブルで「金メダル」が見えたッ!ソチ五輪に大喝采!

強いニッポンの「2014年」が丸ごとわかる【後半第1部】 
週刊現代 プロフィール

金メダルの最有力候補は浅田真央。だが、彼女の演技を巡っていま、関係者やファンの意見が真っ二つに割れている。それが、

「トリプルアクセルを跳ぶのか、跳ばないのか」

という問題だ。

フィギュアスケートを長く取材してきたスポーツ紙記者が言う。

「浅田真央が金メダルを取るためにはトリプルアクセルを回避し、着実に得点を重ねる、この作戦しかありません。いまの状態でトリプルアクセルを跳ぶのはリスクが大きすぎます。だって今シーズン、まだ一度も成功していないんですよ。トリプルアクセルは浅田のリスク要因にこそなれ、武器にはならない」

前回のバンクーバー五輪でも、リスクを負わず、確実に得点を重ねるプログラムで最後まで滑りきったキム・ヨナに金メダルをさらわれている。スポーツライターの野口美恵氏も言う。

「いま真央ちゃんはスケーティングがいいので、トリプルアクセルをプログラムに入れないという選択肢はあると思います。入れるとしても、ショートとフリー合わせて3本は大変じゃないでしょうか。それについては佐藤信夫コーチも『慎重に考えたい』と言っていました。

そもそも、フリーでトリプルアクセルを2本入れることは、得点の面でも有利ではない。1本にして、3回転3回転とか、ルッツとかを後半に持ってきたほうが、難易度が下がる上に得点も高い。メダルの色だけを目標にするなら、そういう判断もあります」

あるスケート連盟関係者もこう明かす。

「トリプルアクセルのリスクは失敗による減点だけではない。失敗、転倒すると精神力、体力をゴッソリ削られてしまうんです。いわゆるHP(ヒットポイント)が下がる、という状態ですね。万が一、1本目で失敗すると、それがその後の演技すべてに響くことになってしまう」

こうした周囲の声は佐藤コーチはもちろん、浅田本人の耳にも入っている。実際、昨年末の全日本選手権でも、浅田はトリプルアクセルをすべて失敗し、まさかの3位に沈んだ。「ソチではトリプルアクセルを回避すべき」という声は、日に日に強くなっている。

だが、正月を名古屋の実家でゆっくりと過ごした浅田の胸のうちは、もう決まっている。

私はトリプルアクセルを跳ぶ、と—。

浅田に近い人物が言う。