首都直下M7.3巨大地震あなたと家族が生き残る、たった「五つのルール」「死者2万3000人」の政府シミュレーションは甘すぎる

週刊現代 プロフィール

そうした場合、高層ビルや長い橋梁などを大きく揺らす、長周期地震動も問題になってくる。

高層ビルの上層階では、場合によっては、振幅が2~3mにもなる揺れが何分もつづくことがあるんです。そうなれば、コピー機や固定されていない書架、机などがフロアを転げまわる。中にいる人が大ケガをするだけでなく、最悪の場合、窓が割れて人が落下するような事態も考えられるのです」

線路に出るのは危険

さまざまな専門家の話を総合すると、死者2万3000人という数字はやはり過小評価なのではないかという疑問が強くなる。

「統計的に見ても、トルコや台湾、四川、阪神・淡路の大震災では被災地人口のおよそ0・1%が死亡している。私の計算では、首都圏なら3万人以上になるはずで、やはりこの想定より多くなってしまう」(前出・河田氏)

では、そんな大災害のただなかで、私たちはどうしたら自分や大切な人の命を守ることができるのか。

日頃の備えなど、やるべきことはたくさんあるが、ここでは本誌が専門家たちの話を参考に選んだ、「家族を守る五つのルール」をご紹介しよう。

ルール まず柱を見よ

'95年の阪神・淡路大震災のとき、神戸市庁舎2号館では6階部分が完全に潰れる被害が起きた。このように、ビルの柱が地震などの揺れに耐えきれず、潰れる現象を「座屈」という。

テナントビルや賃貸マンションの耐震化率は伸び悩んでいる現状があり、会社や自宅、買い物先などの建物で、自分のいる階の柱が次々と座屈を起こし、ぺしゃんこになってしまう可能性も無視できない。

地震の最初の揺れをどうにかやりすごしたら、まず冷静に周囲の状況を確認しよう。負傷者の有無や避難路の確認はもちろん必要だが、その際、さらに建物の柱に注目するとよい。

「複数の柱に横一文字に大きく走ったひび割れがあるときは、余震などで座屈が起き、その階が潰れる恐れがあります」(前出・渡辺氏)

危険を感じたら周囲の人と声をかけあって、あわてずに下の階に移動しよう。むやみに大声を出すとパニックを誘発する恐れもあり、極力、冷静に行動したい。