NHK大河『軍師官兵衛』がいよいよスタート! 10分でわかる「黒田官兵衛」って、こんな人 登場人物相関図付き

現代ビジネス編集部

とはいえ官兵衛は、隠居した後も、秀吉への忠誠心は捨てなかった。九州征討や冒頭の小田原攻めの際も、いち軍師として、秀吉を支えたのだ。

官兵衛の人生の第3幕は、その秀吉が死んだ後、53歳から始まる。「生き残りの名人」が人生最後の決断を迫られたのは、関ヶ原の戦いだ。

官兵衛はここでも、つくべき人間を誤らなかった。家康に協力し、九州の地で石田三成方の武将を破ったのだ。合戦の翌年、家康は官兵衛に、褒賞を提示する。しかし官兵衛はこれを固辞。その後二度と表舞台には出ず、そのまま59年の生涯を終える。

ただ、合戦が起きた際のこの官兵衛の行動については、歴史学者の間でも、意見が二つに分かれる。

「関ヶ原の戦いの際、官兵衛が『九州を制圧し、勢いで関ヶ原の勝者と天下を争う』と言ったという説がある。しかし私は正直なところ、それはないと思います。できるだけ人を殺さないように生きてきた官兵衛が、晩年になって価値観を変えるとは想像しにくいですからね」(前出の小和田氏)

愛する家族、そして家臣たちのために生きた官兵衛は、いつ足元をすくわれるか知れないトップは望まず、「中間管理職」にあり続けた。

今回の大河で官兵衛役を務める、岡田准一はどのように演じていくのか。岡田が言う。

「キリシタンだった官兵衛は『耳を傾ける』という意味の『ドン・シメオン』という洗礼名を持っていました。また、隠居後は『水のように生きる』という思いをこめて『如水』と名乗っていた。官兵衛は最初から軍師になると決めていたのではなく、人生の流れのなかで、いまを精一杯生き抜いた人なんじゃないかなとイメージしています。

また家臣たちに愛され信頼される人物でもあった。荒木村重に幽閉されたとき、黒田家家臣団は、官兵衛の妻・光に家臣団の団結を示す起請文を提出している。戦国時代はいまの主君がダメなら、すぐに違うところに仕えるというのが当たり前だった。その時代にあって、それほどの関係性を作れたほど、官兵衛は魅力的な人物だったんだと強く意識しています」

岡田准一の脇を固めるのは、上の人物相関図に見える俳優たちだ。秀吉役に竹中直人、官兵衛の妻に中谷美紀、優柔不断な上司・小寺政職の妻に高岡早紀など、日本を代表する実力派が揃っている。

第1回「生き残りの掟」のなかで、官兵衛の人生に大きな影響を及ぼす場面が早くも描かれている。

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