InstagramやPinterest、Snapchatなど写真を共有するサービス、6秒動画のVine、さらにはスタンプという新しいコミュニケーション表現をつくったLINEなど、非言語的なソーシャルサービスが非常な勢いで成長してきている。
インターネットは非言語で身体的なサービスに向かっていくというのは、大枠としては必然的な方向性だ。もちろん重厚なテキストの文化というのは決して無くなるわけではなく、そうした文化はネットにおける議論や世論形成の場として何らかの役目を果たしていくことになるだろう。しかしネットはテキストのみにあらず。ソーシャルメディアがマスリーチしてより多くの人に使われるようになればなるほど、言語文化の占める領域は相対的には低下し、非言語的な領域が拡大していく。
このような非言語的なネット世界では、「認知」がとても重要な課題となってくる。つまりなめらかな非言語コミュニケーションを実現していくためには、直感的・皮膚感覚的に感情や感覚を伝えられるようなUX(ユーザー体験)が求められるということだ。
これはたいへん難しい課題である。