アップルvs.グーグル: どちらが世界を支配するのか

たとえば、知的財産を狙ってくる企業を遠ざけるのではなく、むしろ競合企業を餌食にするというような、冷戦時代の米ソ関係にも似た、軍事的均衡を保つという考え方が、業界標準になっているのではないかという指摘は納得できる。日本企業は気を引き締めるべきであろう。

とはいえ、二十年間この世界に身を置いていた評者としては、本書の中から何万人という姿の見えざる技術者たちの血のにじむような努力も読み取ってほしいと願っている。素晴らしい製品は膨大な労力をもってしか生まれないのだ。いまの日本に必要なのは、意外にもみんなが「努力すること」なのかもしれない。

(「波」2014年1月号より転載)

 アップルvs.グーグル: どちらが世界を支配するのか
作者:フレッド ボーゲルスタイン
出版社:新潮社

内容紹介
世界14か国で刊行開始! 生き残るのは1社のみ、苛烈なドッグファイトの全貌。この闘いはスマートフォンのシェア競争などにとどまらない。勝者はIT業界のみならずメディア、さら には生活のすべてを支配することになる。次世代の覇権を賭け、2社合計2000億ドルもの資金を誇る巨人同士が激突。両社のキーパーソンの証言をもとに、 食うか食われるかの死闘をリアルに描いたインサイド・ドキュメント。

編集部からのお知らせ!
ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/