先日、アマゾンのCEO ジェフ・ベゾスがプライム・エアの構想を明らかにしたが、こういう着想は本当に素晴らしい。あらためて、起業家とは、このようなファンタジーを現実のものにしていく実行力のある人のことを言うのだと思った。
公開されたプロモーションビデオで明らかなように、技術的にはすでに可能な話で、後は連邦航空局の認可や安全対策など、細々とした課題を克服していけばウェアハウスから一定の距離以内では、基準内の荷物に対して十分に現実的なソリューションになりそうだ。発表によると、最速で2015年までの実用化を目指すという。
このような配達ロボットを導入することによって、最終的には、受注から配達までを一気通貫で高度に自動化した究極のECが実現する。こうした小型飛行体はドローンと呼ばれているようで、アマゾン以外にもSkycatch社など数社が異なるドローンを開発しているようだ。
もちろん、アマゾンの構想については、楽観的過ぎるという懐疑的な見解もあるが、マイクロソフトのビル・ゲイツも、「アマゾンのドローン配達システムは、被災地などへの輸送にも非常に有効であり、人々が考える以上にインパクトのあるものだと考えている。ベゾス氏は、批判的な意見に屈することなくドローン配達サービスを実現させて欲しい」とコメントしている。
また、アマゾンとはライバルであるイーベイのCEO ジョン・ドナホも、「実現の難易度が高いことへの挑戦には賛成で、企業にとってイノベーションはとても重要なことだ」と述べている。