告発 日本人トップ(牛嶋星羅)を代表に選ばない卓球協会の暗部

フライデー

なぜ選考基準は変更されたのか。なぜそれが牛嶋らに伝えられるまで、2ヵ月もかかったのか。卓球協会に聞いた。

「国際卓球連盟から選考基準については裁量権を認められており、その範囲で検討し、客観的指標として、世界ランキングによる基準を設けました。それが採択された3月9日の理事会は、新聞や卓球専門誌の記者も傍聴し、彼らに資料も配布しています。(協会の)サイトに掲載したのは5月24日ですが、公表はそれよりも前に行われていたと考えています」

まさに木で鼻をくくったような回答。こんな組織に縛られる選手たちが気の毒だ。そもそも、協会がご執心のアカデミーだが、取材を進めると、その名とはほど遠い現状があるようだ。

「所属選手は全日本選手権の予選が免除されるなどあらゆる優遇措置を受けるため、『明日の日本代表』だと勘違いしてしまいます。なかには実力を伸ばしている子もいますが、国のカネで海外遠征も行けて世界ランクを上げられる、国内予選もないとなると、どうしても競争心がなくなってしまう。ここの1期生が今年、実業団に入りましたが、すぐやめました。地元で卓球を続けていますが、今年の全日本予選で、高校生にあっさり負けてしまったんです」(スポーツ紙記者)

ちなみに、「新・天才卓球少女」として注目を集めている13歳の伊藤美誠はアカデミーを選ばなかった。

「彼女のことは、女子ナショナルチームの監督がかかわっている関西卓球アカデミーが面倒を見ています。ナショナルチーム監督でも愛弟子をエリートアカデミーには入れたがらない。卓球界なら常識ですが、育成力のない組織に入れて才能を潰されたくないんです」(同)

7年後、東京五輪開催の年に牛嶋は22歳だ。大人の事情に振り回されない圧倒的な実力で代表の座を勝ち取る。それが今のモチベーションだ。

「フライデー」2014年1月3日号より