これからのネット企業は何で儲けていくのか?

『現代ビジネスブレイブ イノベーションマガジン』---佐々木俊尚「メガチェンジの時代」より
〔PHOTO〕gettyimages

ネット企業で起きている不思議な現象

これからネット企業は何で儲けていくのか?というのが、けっこう重要な議論になってきている。儲け口が見つかりにくい、とかそういうベタな話ではなく、企業のコアコンピタンスである場所と、利益が上がる場所とかが、ずれてきているという不思議な現象が起きているのだ。

この現象が顕著なのがグーグルだ。GmailやGoogleマップなどのクラウドサービスがいちばん訴求力が強い。またモバイルOSのAndroidは、世界市場で圧倒的な占有率を誇っている。最近ではGoogleGlassのような新しいウェアラブルデバイス、さらには自動走行車のような物理空間の技術開発にも乗りだしている。

しかしこうしたさまざまなグーグルの製品群は、利益はほとんど生んでいない。グーグルのビジネスモデルはいまだ大半を検索エンジンなどの広告に依拠しているのだ。

これはかつての黄金時代のマイクロソフトとは決定的に異なっている。マイクロソフトはWindowsやOfficeなどのソフトウェアを開発し、販売し、それがそのまま利益に直結していた。余計なことを考えなくて良いという意味では、まあいい時代だったといえるのかもしれない。いまはもっと複雑になっている。

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