矢野隆司 第1回 「『極道辻説法』の「和尚前白」はシマジさんがちゃっかり先生になり代わって書いていたんです」

島地 勝彦 プロフィール

矢野 シマジさんは大僧正がお亡くなりになる前に「遊戯三昧」という自筆の書をいただいています。今先生はシマジさんにこの遊戯三昧のこころを教えたかったのでしょう。多分シマジさんならそのこころをわかるんじゃないかと期待していたかも知れませんね。

セオ 伊勢丹メンズ館8階のサロン・ド・シマジに飾ってありますね。「ゆうぎざんまい」というのはどういう意味なんですか?

シマジ 難しい仏教用語なんだが、まずこれは「ゆげざんまい」と読むん。遊びのなかにこそ人生の真実がある、という教えらしい。よく大僧正は「シマジ、遊戯三昧で生きるんだぞ」といっていましたが「どういう意味ですか」と訊けば、「自分で考えるんだ。一休がいい例かもしれない」と謎めいたことをいっていましたね。

矢野 シマジさんはエッセイを書いたり、WEB連載で座談会の原稿を2つも纏めていたり、「乗り移り人生相談」で人気を博しているかと思えば、土日には伊勢丹でシェーカーも振っています。これこそ遊戯三昧の生き方ではないですか。

セオ そろそろネスプレッソ・ブレーク・タイムを入れましょうか。

矢野 このマシン、この間パリのショーウィンドウでみました。格好いいですね。

セオ 格好いいし簡単だし美味しいですよ。

矢野 うん、これはたしかにイケますね。ジョージ・クルーニーがパリでも宣伝していました。売れているんでしょう?

セオ 売れてます。それにシマジさんも宣伝してるんですよ。

矢野 ああ、そうでしたね。この間伊勢丹にお邪魔したとき赤いレトロっぽいマシンをみました。

〈次回につづく〉

 

矢野隆司 (やの・たかし) 1960年大阪府大阪市生まれ。自由民主党前衆議院議員(比例近畿ブロック選出)。関西学院大学法学部卒業後、神戸新聞社に入社。約5年の記者活動を経て同社を退社、大成機工に入社。代表取締役専務、取締役を経て、2003年より副会長。作家今東光の研究者としても知られる。ワインにも造詣が深く、ブルゴーニュ・ワインの騎士団(シュヴァリエ・ド・タストヴァン)、ボルドー葡萄酒大評議会(コマンドリー・ド・ボルドー)、シャンパーニュ騎士団、およびジュラード騎士団、ボンタン騎士団(いずれもボルドー)の称号を持つ。
島地勝彦 (しまじ・かつひこ) 1941年、東京都生まれる。青山学院大学卒業後、集英社に入社。『週刊プレイボーイ』『PLAYBOY』『Bart』の編集長を歴任。現在は、コラムニストとして活躍中。主な著書に『乗り移り人生相談』『知る悲しみ やっぱり男は死ぬまでロマンティックな愚か者』(ともに講談社刊)など。Webで『乗り移り人生相談』『Treatment & Grooming At Shimaji Salon』を連載中。最新刊『男と女は誤解して愛し合い 理解して別れる---乗り移り人生相談傑作選(1)』(日経BP社)が好評発売中!

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