矢野 シマジさんは大僧正がお亡くなりになる前に「遊戯三昧」という自筆の書をいただいています。今先生はシマジさんにこの遊戯三昧のこころを教えたかったのでしょう。多分シマジさんならそのこころをわかるんじゃないかと期待していたかも知れませんね。
セオ 伊勢丹メンズ館8階のサロン・ド・シマジに飾ってありますね。「ゆうぎざんまい」というのはどういう意味なんですか?
シマジ 難しい仏教用語なんだが、まずこれは「ゆげざんまい」と読むん。遊びのなかにこそ人生の真実がある、という教えらしい。よく大僧正は「シマジ、遊戯三昧で生きるんだぞ」といっていましたが「どういう意味ですか」と訊けば、「自分で考えるんだ。一休がいい例かもしれない」と謎めいたことをいっていましたね。
矢野 シマジさんはエッセイを書いたり、WEB連載で座談会の原稿を2つも纏めていたり、「乗り移り人生相談」で人気を博しているかと思えば、土日には伊勢丹でシェーカーも振っています。これこそ遊戯三昧の生き方ではないですか。
セオ そろそろネスプレッソ・ブレーク・タイムを入れましょうか。
矢野 このマシン、この間パリのショーウィンドウでみました。格好いいですね。
セオ 格好いいし簡単だし美味しいですよ。
矢野 うん、これはたしかにイケますね。ジョージ・クルーニーがパリでも宣伝していました。売れているんでしょう?
セオ 売れてます。それにシマジさんも宣伝してるんですよ。
矢野 ああ、そうでしたね。この間伊勢丹にお邪魔したとき赤いレトロっぽいマシンをみました。
〈次回につづく〉
著者: 島地勝彦
『アカの他人の七光り』
(講談社、税込み1,575円)
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著者: 島地勝彦×三橋英之
『男と女は誤解して愛し合い 理解して別れる』
(日経BP社、税込み1,680円)
柴田錬三郎「キミはやれ、俺がやらせる」、今東光「極道辻説法」、開高健「風に訊け」---。人生相談の三大名作を企画・担当したシマジが、三文豪から受け継いだ人生の奥義と、自らの遊戯三昧から編み出した愛の必殺技を悩める男女に伝授する。
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