『君に友だちはいらない』著者・瀧本哲史氏が語った
現代を生き延びるための、本当の仲間づくり=”チーム・アプローチ”の必要性

〔PHOTP〕池田末次

瀧本氏も「だからダメな友だちのなかにいると、ダメであることが当たり前になるんです。つながるべきは、自分が属する組織と違うコミュニティの"橋"となる人。自分の会社のなかに閉じこもっているだけでは、これからは生き残ることはできません。"ノマド"などといって、同じような若者がシェアハウスに集まって暮らすのも、まったく意味がない」ときっぱり言う。

生き延びるために、卓越したチームをつくる

さらに瀧本氏は今の日本をとりまく構造の変化を、「綱引きから将棋にゲームが変わろうとしている」と分析する。

「綱引きというゲームは、たとえ自分たちの力が弱くて、相手が相撲取りやプロレスラーのような力持ちであっても、20人が1人にかかれば勝つことができる。しかし将棋のようなゲームでは、羽生善治氏一人に、アマチュア棋士が何十人挑んだとしても、勝てる可能性は皆無です」

現実のビジネスにも、これと似た構造変化が起きている。わずかな人数のチームによるプロジェクトが圧倒的な勝利を得て、残りのほとんどのチームが敗者となるか、勝ったチームの「おこぼれ」に預かるしかなくなるのである。

「例えばiPhoneなどの革新的な製品を生み出し続けるアップルで、デザイナーとして働くのはたった20人ぐらいの人々です。アップルの何兆円にものぼる付加価値のほとんどは彼らが作り出しています。

彼らの指示に従って、中国の工場で働く何万人もの労働者の中には、優秀な大学を出た人もいるそうです。極小数の卓越したチームと、その下で働く"コモディティ化"した人々との間で、圧倒的な差が生まれているのです」

だからこそ我々も、この時代を生き延びるために、卓越したチームを日本で生み出していかねばならないのだ。

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