ブラジルW杯BEST8への道15
香川真司&内田篤人「強い相手こそ、やれる」

フライデー プロフィール

しかし、10月23日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)でスタメンに復帰してからは存在感を発揮。最近の6試合のうちで5試合に出場するなど、レギュラーの座に手をかけつつある。とりわけ、11月10日に行われたリーグ首位を走るアーセナルとの大一番では、先発してチームの勝利に貢献した。以前は強豪相手のリーグ戦で出場機会を得られないことも多かっただけに、大きな一歩を踏み出したといえる。

香川が実力を発揮できるようになった最大の理由は、苦しい現状を認めて、はい上がるための行動を起こすようになったからではないだろうか。ユナイテッドでは香川が入ると、前線へのロングボールばかりだった攻撃に短いパスが加わり、リズムが出るようになった。

10月の日本代表の活動を終えたとき、香川は記者の目を見据え、こう語った。

「やっぱり、(所属する)マンチェスター・ユナイテッドで試合に出なきゃいけないというふうには感じています。そういう意味ではこの1ヵ月も戦いというか、チームで結果を残さないと。それが代表の試合にも直結してくると思っているので。僕も含めて、みんなそうですけど、試合に出て、貪欲にチャレンジしていかないといけないのかなと思います」

今年8月頃から、香川は何度も同じような質問を浴びせられてきた。所属するユナイテッドで試合に出られないのはなぜか。そして、その影響が日本代表での活動に表れるのではないか、と。

これに対する香川の答えは、以下のようなものだった。

現状について最もよくわかっているのは自分。そういう指摘をする人は何もわかっていない。

試合に出られない影響や原因について考えるのではなく、あくまでも質問をかわすだけだった。

しかし、10月に行われた日本代表の遠征でセルビア、ベラルーシといった強豪とは言えないチームに連敗を喫したことで、腹をくくった。試合に出られない状況をどうにかして打破するしかない、と。

だからこそ、先の遠征での2試合を終えた際にはこう説明していた。

「身体のコンディションだったり、90分を通して戦う雰囲気、試合勘というのは、(所属するクラブの)公式戦で感じられるところがあると思っているので。この2試合はすごく呑まれていたというか、どこか入り切れていない部分があったのは事実かなと思います。(マンチェスターUでの)厳しい戦いの中で、自分を磨いていかないといけない」