[アイランドリーグ]
鍵山誠CEO「集大成の10年目へ」

スポーツコミュニケーションズ

新しいアイデア、地方開催の興業権販売

 経営面でも今季からスタートした共同オーナー募集では、何件も問い合わせをいただきました。そして徳島球団では法人の共同オーナーが実際に誕生しました。3人寄れば文殊の知恵との言葉もあるように、リーグに携わる人が増えれば、新しい企画もさまざまに出てきます。実は野球漫画「グラゼニ」とのコラボによる「グラゼニ」賞の創設も、新しい共同オーナーが持ちこんできた話が出発点になりました。

 また高知では、地方球場での興業を地元の自治体などに買い取ってもらう方法を構築しています。外から人を呼ぶ地域活性化イベントの一環としてアイランドリーグの試合を行うのです。これなら、きちんとしたスタンドがなく入場料収入が見込めないグラウンドでも公式戦ができます。こういったアイデアを各球団でどんどん出し合って、経営の黒字化を目指していきたいものです。

 来季はおかげさまでアイランドリーグも10年目を迎えます。ここまではリーグを軌道に乗せるべく、試行錯誤しながら全力で走ってきました。一昨年度は高知、昨年度は愛媛と単年度黒字を計上した球団も出てきています。リーグのスタッフ、各球団のフロントの皆さんの頑張りには本当に頭が下がる思いです。しかし、この先の10年も全力で走り続けられるのか……。常に100%を出し続けないと運営できないリーグでは、いずれ先細りになるでしょう。

 さらなる20年目を見据えた時、安定した体制づくりは不可欠です。各球団が赤字経営を脱却し、人材を増やして20年どころか30年、40年と継続するリーグに発展させていく。来季は次のステージに向かう足がかりの1年にしなくてはなりません。

 そのためにも10年間の集大成として、やって良かったことはとことん展開していきたいと考えています。リーグ創設時から取り組んできた地域貢献活動により力を入れることはもちろん、今年から始めたウインターリーグも引き続き行います。

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