[アイランドリーグ]
鍵山誠CEO「集大成の10年目へ」

スポーツコミュニケーションズ

選手の“入口”と“出口”の多様化を

 可能性のある選手を増やすには、アイランドリーグへつながるルートを増やすことが大切です。この16、17日にはBCリーグとの共催で米国カリフォルニア州で初の海外トライアウトも実施しました。プロ志望の日本人アマチュア選手を獲得し、NPBに送り込むスタイルだけにこだわらず、先のウインターリーグも含め、複数のルートを駆使して逸材を見出し、NPB、MLBをはじめとする各地のリーグに売り込む。リーグの“入口”と“出口”の多様化を進めることが、この先は大事になるでしょう。

 また選手確保のひとつの方策として、昨年紹介したセカンドキャリアサポートに関しては、通信制大学の星槎大との提携が、この春、実現しました。BCリーグとも一緒に、希望選手に対しては教員免許取得へ奨学金を出して支援します。どのくらいの選手が制度を活用するかは、まだ分かりませんが、将来も見据えつつ、野球に打ち込める環境をこちらもいろいろと整えていくつもりです。

“出口”の観点からNPBにお願いしているのは、高校や大学を中退してリーグ入りした際に、社会人チームの選手と同じく指名に制限がかかるルールの撤廃です。高校中退の場合は3シーズン、大学中退の場合は2シーズン、指名の対象とはなりません。

 しかし、独立リーグはアマチュアからはプロとみなされ、所属先の合意がない限り、社会人チームに入ると高校出は3年、大学出は2年間、入団ができません。しかも独立リーグに所属した場合は、再びアマチュアに戻ることにも規制がかかります。アマチュアからはプロで、NPBからはアマチュア……そんな構造になっているがゆえ、独立リーグは二重に制限をかけられた状態なのです。

 リスクを背負って独立リーグに飛び込み、スカウトの目に留まっても上へ行けない……。現実問題としてNPBから注目されていた若い選手が制限によって指名が認められず、リーグに何年もいるうちに夢から遠のいてしまったケースも出てきています。

 1年でも早く高いレベルで、恵まれた環境でトレーニングしていれば、どんな成長を遂げていたでしょう。これは日本球界にとって不幸なことです。「独立リーグに入団した選手は1年目から指名の対象とする」。こういったシンプルなルールに改善してもらえるよう今後も働きかけたいと思っています。

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