
会社が毎年の人事評価の積み重ねで、「いる人、いらない人」を確実にリストアップしている中、リストラされそうな場合にどう対処すればいいのか。あらかじめ知っているのと知らないのとではそのあとが全然違ってきます。わからないことや知らないことを不安に思って過ごしたり、実際にそうしたイベントが起きた時にあわてふためくのではなく、前もって知っていれば準備することもできるわけです。
その一方で、私自身、毎日のように中途採用の面接をしているのですが、誰にでもできる「当たり前のこと」ができていない人が多い実態についてもお伝えしています。
面接のとき、「この人、頭よさそう」と思わせる簡単な3つのコツを本書では紹介していますが、それができていない人が意外と多いのです。「採用面接で絶対にやってはいけないこと」をやってしまう人も後をたちません。面接の部屋に入ってきたときの第一印象、たとえば相手の目を見て話せるか、笑い方が嫌味だったり無礼な感じじゃないか、話し方がネガティブ過ぎないか、あるいは基礎的な礼儀作法が備わっているかどうかといった要素が、実際には採否の判断の8割くらいを占めているのに、外見も含めてそれらを全く気にしないために損している人もいます。
ロジカルシンキングや教養を身につけようとしたり、MBAを取るのもいいですが、それ以前のもっとベーシックな部分において大切な考え方や生き方があると私は思っています。本書が就活生や20代にとって幸せに働き、心豊かに過ごすきっかけになったり、就活生を子に持つ親御さんの役に立てばうれしいです。