2013.11.15

「転職=キャリアアップ」という考えは間違いです
『20代のための「キャリア」と「仕事」入門』著者・塩野誠氏

「ブラック企業」「ホワイト企業」への違和感
塩野 誠 プロフィール
塩野 誠 (しおの まこと) 経営共創基盤 (IGPI) パートナー/マネージングディレクター。企業や政府へマーケティング、ブランディング、危機管理、事業開発等のコンサルティングを行う一方で、さまざまな企業で採用活動を担当。自身もゴールドマン・サックス、ベイン&カンパニー、ライブドア等への転職や起業を多数経験。企業や東大、スタンフォード大学等で講演や研修を行い、政府系実証事業採択審査委員も務める。著書に『プロ脳のつくり方』『リアルスタートアップ』『東京ディール協奏曲』(栗山誠名義)等。東洋経済オンライン「キャリア相談:君の仕事に明日はあるか?」を連載中。1975年生まれ、慶應義塾大学法学部卒、米国ワシントン大学ロースクール法学修士。

 会社が毎年の人事評価の積み重ねで、「いる人、いらない人」を確実にリストアップしている中、リストラされそうな場合にどう対処すればいいのか。あらかじめ知っているのと知らないのとではそのあとが全然違ってきます。わからないことや知らないことを不安に思って過ごしたり、実際にそうしたイベントが起きた時にあわてふためくのではなく、前もって知っていれば準備することもできるわけです。

 その一方で、私自身、毎日のように中途採用の面接をしているのですが、誰にでもできる「当たり前のこと」ができていない人が多い実態についてもお伝えしています。

 面接のとき、「この人、頭よさそう」と思わせる簡単な3つのコツを本書では紹介していますが、それができていない人が意外と多いのです。「採用面接で絶対にやってはいけないこと」をやってしまう人も後をたちません。面接の部屋に入ってきたときの第一印象、たとえば相手の目を見て話せるか、笑い方が嫌味だったり無礼な感じじゃないか、話し方がネガティブ過ぎないか、あるいは基礎的な礼儀作法が備わっているかどうかといった要素が、実際には採否の判断の8割くらいを占めているのに、外見も含めてそれらを全く気にしないために損している人もいます。

 ロジカルシンキングや教養を身につけようとしたり、MBAを取るのもいいですが、それ以前のもっとベーシックな部分において大切な考え方や生き方があると私は思っています。本書が就活生や20代にとって幸せに働き、心豊かに過ごすきっかけになったり、就活生を子に持つ親御さんの役に立てばうれしいです。