失敗なんて怖くない

『現代ビジネスブレイブ リーダーシップマガジン』---リチャード・ブランソン「世界を変える経営」より

急成長のために決断した危険な賭け

【質問】 これまでの私はずっと怖いもの知らずで、やりたいことは何でも実行してきました。自分のデザインを売るビジネスを数年前にはじめ、うまくいっていたのですが、この不況で閉鎖しました。

その後、修士号を獲得し、現在は、就職せずに自分のデザイン会社を起こそうと決めたところです。でも、これまでの人生で初めて恐怖で身がすくみます。自分の夢を追求するために、恐怖にはどう立ち向かったらいいのでしょうか。(タチアナ・ポブラ、カナダ/モントリオール)

〔PHOTO〕gettyimages

――ブランソン: 人生の難問に取り組むときは誰でも、怖れを克服する方法を学なばなければなりません。しかし、事業を立ち上げる過程で、難しい選択に直面することが多い起業家にとって、これは特に大切なことです。新会社を経営しはじめる初期段階では、プレッシャーの対処によって、会社の浮沈が決まることが多いからです。

今後、あなたも、難しい判断を迫られることでしょう。私の起業後の最初のころに直面した難しい決断の1つは、ヴァージンレコードに関連していました。当時、大物アーティストと契約を結ぶ資金が不足していたのです。

仲間のニック・パウエルとサイモン・ドレイパーの資金繰りについての意見は、対立しました。ニックは手元の資金を温存し、小売り業で徐々に資金を増やしていこうという意見でした。一方でサイモンは、ヴァージンレコードに大規模な投資をすべきだと考えていました。そうすれば、次の大物アーティストたちも見つけていけそうだという考えに賭けていたのです。

いま必要なのは、急成長だと考えた私は、サイモンのアドバイスに従って、より危険な賭に打って出ました。結果的には、それでうまくいったのですが、その決断を下すには、私だけでなくスタッフ全員にかなりの勇気が必要でした。

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