若い起業家が突き当たる障壁を低くする

『現代ビジネスブレイブ リーダーシップマガジン』---リチャード・ブランソン「世界を変える経営」より
「ヴァージンメディア・パイオニアズ」のwebサイトより

母が拾ったブレスレットが資金源となった

【質問】 私は17歳ですが、大学進学についてそろそろ決めなければなりません。大学によっては学位が取得できる起業家コースもあって、すごく魅力的です。かなり広範囲に勉強して資金調達の知識も身につけてから起業すべきでしょうか? (アクセル・メタ,スペイン)

――ブランソン: あなたの状況を詳しくは知りませんが、私は誰にでも常に、自分が興味の持てることを追求しなさいと言っています。あなたはもう、自分は何をしたいかを自覚しているわけですね。起業家を養成する大学に行けるかもしれないなんて、素晴らしいことです。その大学で、実践的な知識を身につけ、商売をはじめたときにも引き続き指導してくれるメンターと出会ってください。

将来に備え、卒業後のことを見通しておくことも大事です。起業する闘志もスキルもある若者には、はたしてどんな援助があるのでしょうか?

資金調達が最大の障害になることがよくあります。私が1960年代に、友人とともに雑誌『スチューデント』を創刊したときは、何とか広告スペースを売り、その収入で最初の数号を出しました。しかし雑誌が反響を呼んで売れはじめ、印刷代や諸費用を支払う段になると、資金繰りがいっそう苦しくなりました。

母がオフィスに姿を見せたのはそのころです。その数ヵ月前に、母はブレスレットをたまたま拾い警察に届けていました。落とし主は現れず、ちょうど私たちが、すこしやけくそになりはじめたころ、警察が母にブレスレットを返したのです。母はそれ売ったお金、300ポンドを私の事業に回してくれました。それは、事業を続けるには十分な額でした。その後、われわれは数年のうちに、レコードの通販、レコード店、レコーディングスタジオをスタートさせたのです。

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