『働く。なぜ?』著:中澤二朗
「仕事の窓」と見田先生

しかし直接、見田先生におうかがいしたところ、先生はこうおっしゃられました。場所は先生の私塾「樹の塾」(私はその一メンバー)でした。

(「使命」で―引用者)いいんじゃないでしょうか。コーリング(calling/天職)のことですよね……。

とすれば、これからの「使命の時代」は、言いなおせば「天職の時代」ということになります。

であれば、私たちの「職業観」は、「仕事の窓」を基本としながら、その「使命(天職)」に向かって歩み続けるということでしょうか。もちろん社会のために、そして自らも生きがいに生きるために。

(なかざわ・じろう 新日鉄住金ソリューションズ人事部部長)

 
◆内容紹介
どうして仕事に前向きになれないのか? 企業が求める人材像ってなぜ抽象的なのか? グローバル人材とはどんな人か? 「やりたいことをやりなさい」と言うけれど、それが見つからない場合には?・・・。大人も若者も、私たちの周りには「働く」ということにまつわるさまざまな疑問があります。そして、そのほとんどが、簡単には答えられない、「働く仕組み」がわかっていないと答えられないものです。 本書の著者は、これまで1万人以上の採用面接を行う一方で、若者と新型うつの問題にいち早く警鐘を鳴らしてきた人事のプロです。本書はその著者が、現場で考えに考え抜いて作り上げた「仕事の窓」という概念ツールを使いながら、日本企業の働く仕組みを鮮やかに明かし、職場に渦巻く働くことにまつわる疑問を解く一冊です。
 
中澤二朗(なかざわ・じろう)
一九五一年、群馬県前橋市に生まれる。一九七五年新日本製鐵株式会社(現、新日鐵住金)入社。鉄鋼輸出、生産管理、労働部門などを経て一九八八年にIT分野の人事部門に異動。その後二〇〇一年新日鉄ソリューションズ株式会社(現、新日鉄住金ソリューションズ)発足に伴い初代人事部長。現在、同社人事部部長。二〇〇一一年より高知大学客員教授。著書に『「働くこと」を企業と大人にたずねたい』(東洋経済新報社)がある。三十年以上にわたって人事・労働全般にたずさわり、面接・面談者はのべ一万人に及ぶ。専門誌への寄稿や大学・シンポジウムでの講演多数。厚生労働省平成二五年度「高度外国人材の日本企業就業促進に向けた普及・啓発事業」有識者検討会の委員等もつとめる。