[NBA]
杉浦大介「ヒート、コービー&レイカーズ以来の3連覇なるか」

~2013-14シーズン、3つの見どころ~
スポーツコミュニケーションズ

ケガから復帰を目指す2人のスーパースター

 優勝争いと同時に見逃せないのが、ともに重傷からの完全復活を目指すデリック・ローズ(ブルズ)、コービー・ブライアント(レイカーズ)の動向だ。

2010-11シーズンでMVPを獲得したローズ。プレシーズン戦では快調な動きを誇示している。

 2011-12シーズンのプレーオフ中に左膝前十字靭帯断裂という大けがを負ったローズは、その治療、リハビリのために昨季は全休。心身ともに自信を取り戻すのを待ち、満を持して今シーズンに挑んでくる。

 プレシーズン戦にはすでに3試合に出場(10月17日現在)したローズは、その全戦で20分以上をプレー。10月16日のデトロイト・ピストンズ戦では22得点を挙げ、「(ケガする前よりも)爆発力は、はるかに上だと思う。故障の後はメンタルの準備が難しいものだけど、何の心配もなく動けているよ」と自信をのぞかせた。

レイカーズファンが待ち望むコービーの復帰戦は素晴らしい雰囲気に包まれるだろう。

 一方、昨シーズン終了間際にアキレス腱断裂で戦列を離れたブライアントの方は、現在復帰に向けた調整の真っ最中。10月中旬の時点でまだチーム練習には合流しておらず、開幕には間に合いそうもない。しかし、すでにシュート練習は行なっていると報道され、今季中に実現するであろう劇的カムバックに向けて少しずつ前進していることは間違いないのだろう。

 どちらも“リーグの宝物”と呼んでもオーバーではないスーパースター同士。ローズが本人の言葉通りに爆発力を完全に取り戻せば、固いディフェンスで知られるブルズはヒートの強力な対抗馬に浮上することも考えられる。レイカーズの方は今季の前評判は高くないが、コービーさえ本調子に近い形で戻ってくればダークホースになり得る。

 とにかく、雌伏の時間を過ごしてきた2人には、今後は健康な身体でコートを突っ走ってほしい。ブルズ、レイカーズのファンでない人間でも、全米中のスポーツを愛する人間は同じ想いを抱いているに違いないのである。 

杉浦大介(すぎうら だいすけ)プロフィール>
東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、NFL、ボクシングを 中心に精力的に取材活動を行う。『スラッガー』『ダンクシュート』『アメリカンフットボールマガジン』『ボクシングマガジン』『日本経済新聞』など多数の 媒体に記事、コラムを寄稿している。
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