これからのビジネスマンの働き方を提案する
『ビジネスをつくる仕事』著者・小林敬幸氏インタビュー

小林 敬幸

小林 会社と個人の関係も変わってきています。ちょうど私たちの世代は入社当時、新人類と言われた世代に当たりますが、それまでの先輩世代と違って会社にベッタリではなく、うまく会社を利用しようよという感覚を持った人間が増えてきた。それから四半世紀を経て、いまでは組織にとってもそういう個人がたくさん出てこないと、組織自体が生き残れないという時代になってきていると思います。

――いまノマドが再びもてはやされている一方で、ブラック企業という言葉が世間に浸透して、良くも悪くも働き方というのがとても注目されています。そうした意味で本書は組織で働くという古くて新しい一つの働き方の提案でもあるんですね。全体のトーンとしても非常にポジティブなものを感じました。

小林 世の中の大部分はロックスターがつくりあげているわけではないんですよ。ごく普通の人間たちの日々の新しい試みや工夫で動いているんです。それはとても重要なことで、そこは私自身もこれからも誇りを持って働いていきたいと思いますし、この本を読んでくださる人たちにも、そのように感じて思っていただけたらと思います。ビジネスをつくる人。ビジネス・クリエイターになろうよと、伝えたいですね。

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