ハンバーグが今熱い。
誰もが好物でありながら、洋食屋や定食屋の一メニューでしかなかったハンバーグが、主役となって注目されるようになったのは、ここ5年くらいである。
この現象は、一時は行列ができて都内に5店舗ほど展開する、『俺のハンバーグ山本』の人気が呼び水であった。ハンバーグだけでも勝負できると、さまざまな専門店ができはじめたのだ。
最近の傾向は、赤身ハンバーグである。牛肉100%の赤身ハンバークを売りにする店が増えているだ。
しかし一方で、牛肉100%の赤身で作るハンバーグは、脂身がない分パサつきやすく、また豚肉の甘みに助けられないため、食感が重くなるという欠点もある。そのため、牛肉の質と焼き方においしさが大きく左右される。だがその分、牛肉のうま味を存分に味わえて、なにより肉を食べている充足感を与えてくれるのが、このハンバーグの魅力なのである。
すでに都内に10店舗ほど、牛肉100%赤身ハンバーグの店があるが、なかでもおススメなのが、赤坂『ヴァッカロッサ』のランチタイムのハンバーグだ。
イタリア料理店である『ヴァッカロッサ』。そのランチメニューに「ハンバーグ」1400円がある。ヴァッカロッサとは、赤い牛という意味で、焼いた肉をスペシャリテにしてきたシェフが、土佐赤牛と出会い、惚れ込み、店名にまでしてしまった。その赤牛をハンバーグに仕立てている。・・・・・・この続きは『現代ビジネスブレイブ イノベーションマガジン』vol048(2013年10月17日配信)に収録しています。