2013.10.18
# 数式 # 問題集

大人も「算数の傑作文章題」に挑んで考える力を磨こう!

『読解力を強くする算数練習帳』前書き
佐藤 恒雄 プロフィール

くり返し読んで理解すること

 本書を上手に利用するには,どのような点に注意したらよいでしょうか。

 本書では,すべての問題に, 4つの力のレベル値を表示して,問題の難易度を提示しました。その難易度のレベル値から現在の自分の実力を知ることができます。初めに問題文を読んで,解答できなかった人は,解説と解答を読んでみて下さい。

 解説と解答を読んで理解できたかなと思ったら,今度は何も見ないで解いてみます。行き詰まるようでしたら,もう一度,解答と解説を見ながらエンピツを手に解答を紙に書き写してみます。

 さて少し時聞をおいて, 2回目に挑戦してみます。1回目と同様にその結果を自己採点して, 2回目の解答の出来具合を吟味します。もし全部できていれば,自分の実力は難易度のレベルに達したと考えます。

 大切なのは,解答と解説,それから,問題をくり返し読んで理解してしまうことです。ときには問題文の数字を変えたりして新しい問題として取り組んでみることも,効果的な勉強法といえるでしょう。

算数の楽しみ方にきまりはない

「算数の方法では解けないが,代数の方法なら解ける」という意見をよく耳にします。

 むしろ自然なことなのかもしれません。代数の方法で本書の問題が解けるなら,それを楽しんで下さい。そして,算数の解き方に挑戦したくなったらぜひ試してみて下さい。そのため本書では,代数の方法による解答と算数の方法による解答を併記してあります。

 大切なことは,とにかくどんな方法であっても正しく解くことです。どうしても算数の方法が身につかなかった,という人は,気軽に解説と解答を読んで,そんなものか,と納得されたらよいと思います。

 イギリスの大数学者ニュートンは,自分で算数の問題(牧草算)を考えるほど,算数が得意でしたが, ドイツの天才物理学者アインシュタインや日本のノーベル物理学者の湯川秀樹博士は,算数の方法を敬遠して,代数の方法からいきなり算数の問題に入っていき,文章題(算数)の面白さを理解した,といわれています。

 算数の問題の楽しみ方には,いろいろな方法やアプローチの仕方があり,解き方にきまりはないということです。

著者  佐藤恒雄(さとう・つねお) 
一九三五年、福島県白河市に生まれる。千葉大学文理学部卒業。東京工業大学理学部研究生となり、母校の助教授を経て理学部教授、二〇〇一年に退官。千葉大学名誉教授。専門は、複素解析学で、代数型関数の値分布論の研究によって、理学博士の学位を取得する。傍ら、数学教育にも関心を持ち、偏差値に代わる数学の新しい評価法(ヒューレ値)を研究開発する。数学道場を開き、数学の得意、不得意を問わず、中高生に、わかりやすい数学を実践指導し、効果を上げている。著書に、『大人のための算数練習帳』(三部作で累計一六万部)、『史上最強の実践数学公式123』(共にブルーバックス)や専門書から学校参考書、受験参考書など多数。
『読解力を強くする算数練習帳』
考える力を磨く文章題の傑作選

著者:佐藤恒雄

発行年月日:2013/10/20
ページ数:200
シリーズ通巻番号:B1838

定価:本体 860円(税別)
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(前書きおよび著者情報は初版刊行時点のものです)

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