やがて決済はハンズフリーとなるか?!今後の「決済戦争」に要注目

『現代ビジネスブレイブ イノベーションマガジン』---佐々木俊尚「メガチェンジの時代」より
Login and Pay with Amazon』の紹介ページ

2億人いるアマゾンのビックデータが使える

インターネットの決済がいよいよ面白くなってきた。

10月9日、アマゾンが『Login and Pay with Amazon』(以下、LPAと略す)という新しいサービスを発表した。これはオンラインショッピングサイトの商品画面に「Pay with AMAZON」というボタンを設置すれば、このボタンのクリックだけで決済が終わってしまうというものだ。

アマゾンは従来から、『Amazon Payments』という決済サービスを外部ショッピングサイトに対して提供している。今回のLPAはこれに加えて、アマゾン側で持っている顧客情報を、ほかのショッピングサイトが利用できるようになる。たとえば配送状況の確認や購入履歴などを提供してもらえるということらしい。なお、クレジットカード情報はもちろん提供されない。

アマゾンは世界中でオンラインショッピングサービスを展開していて、ユーザーアカウントの数は2億1500万もあるという。ちなみに世界最大はアップルのAppleIDで、5億7500万にのぼるということだ。こうしたアカウントには、過去の膨大な購入履歴が蓄積されており、マーケティングデータとして活用していくことができる。つまりはビッグデータ分析である。

この膨大なデータを、外部のEC企業が利用できるようになるというのは非常に大きい。つまりはアマゾンが囲い込んでいる2億人あまりの消費者と、この消費者が生み出す巨大なビッグデータというエコシステムに、外部のEC企業が組み込まれていくという未来が見えてきたのだ。

これによってアマゾンは、ペイパルなどの先行する決済専業企業を蹴散らしていくことになるのかもしれない。

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