[MLB]
杉浦大介「“運命のチーム”を探せ」

~ア・リーグ地区シリーズ大胆予想~
スポーツコミュニケーションズ

レッドソックス、上原の活躍で本命だが……

レッドソックス(97 勝65敗/ア・リーグ東地区優勝)
 対
レイズ(92勝71敗/ワイルドカード)

 今季、後半戦を席巻したレッドソックスは、本来ならばア・リーグの本命に挙げられてしかるべきだろう。メジャー最多の853得点を挙げた打線は、破壊力と辛抱強さを併せ持つ。クレイ・バックホルツ(12勝1敗、防御率1.74)の復帰、ジョン・レスター(15勝8敗、3.75)の復調によって先発ローテーションも層が厚くなり、上原浩治(4勝1敗21セーブ、1.09)の驚異的な活躍のおかげでブルペンにも軸ができた。

 今季の直接対決ではレッドソックスが12勝7敗とリードし、今シリーズでも5戦中3戦を地元ボストンで開催できる(今季ホーム成績53勝28敗はア・リーグ最高)。すべてがうまくいった後半戦の圧倒的な強さを思い出しても、早期敗退する姿は想像し難いのは事実である。

打線の迫力で勝るレッドソックス撃破には、ロニー(写真)、ゾブリスト、ヤングなどレイズのサポーティングキャストの貢献も欠かせない。Photo By Gemini Keez

 しかし……シーズン終盤からプレーオフまでの13戦中10勝を挙げてここまで辿り着いたレイズは、実に危険な相手に思える。

 デビッド・プライス(10勝8敗、3.57)、マット・ムーア(17勝4敗、3.29)、アレックス・コブ(11勝3敗、2.76)の先発3本柱は強力。「スポーツ・イラストレイテッド」誌の記者はレッドソックス打線はプライス、ムーアのようなパワーピッチャーに弱いと指摘している上に、シーズン終了からプレーオフ開始まで4日間のブランクも絶好調だった打線には災いに働きかねない。

 プライス、ムーア、救援のジェイク・マギー(対デビッド・オルティスは過去5打数1安打)、アレックス・トーレス(同3打数1安打)、シーザー・ラモス(同8打数1安打)と上質な左腕が揃っており、ボストン打線の要であるオルティス(打率.307、30本塁打も、対左投手は打率.260、7本塁打)対策も万全。レイズ打線の破壊力はレッドソックスとは比べるべくもないが、知将ジョー・マドンの機転で必要な得点は奪ってくるのではないか。