[MLB]
杉浦大介「“運命のチーム”を探せ」

~ア・リーグ地区シリーズ大胆予想~
スポーツコミュニケーションズ

アスレチックス、勝負弱さの克服が課題

老雄リーランド監督がタイガースの強力先発陣をどのくらい長いイニングまで投げさせるかにも注目だ。Photo By Gemini Keez

 一方、この時期は勝負弱さが指摘されるアスレチックスだが、今年はひと味違うとの見方もある。打線はメジャー3位の186本塁打を放っただけでなく、三振数は昨季の1387から1178に激減。MVP候補のジョシュ・ドナルドソン(.301、24本塁打、93打点)という核も存在する。投手陣にも地味ながらまんべんなくタレントが散りばめられ、全体の層の厚さでは全プレーオフ進出チームの中でも最高級だろう。

 ただ、それでも筆者は今年もタイガースが苦しみながらも結局はア・リーグ優勝決定シリーズ進出を果たすと見る。最大の理由は、マックス・シャーザー(21勝3敗、2.90)、アニバル・サンチェス(14勝8敗、2.57)、バーランダー、ダグ・フィスター(14勝9敗、3.67)と続くメジャー屈指の強力先発陣。この時期にモノを言うのがパワーピッチャーを軸とした先発投手力であることは、メジャーの歴史が証明している。

 そして、ここ3年連続ほぼ同じコアでプレーオフに進出してきたタイガースは大舞台での戦い方を熟知しているのも大きい。今季も必ずしも支配的な戦いぶりではなかったが、それもこの時期に照準を合わせてきたような印象も受ける。

“マネーボール”で知られるビリー・ビーンGM体制下でのアスレチックスは過去6度に渡ってプレーオフに駒を進めてきたが、ワールドシリーズ進出経験はゼロ。その運命は変わらず、今季もまた歴史は動きそうにない。

 予想=タイガース 3勝2敗