アンジェリーナ・ジョリーに乳房切除を決断させた「遺伝子検査」でわかること 心臓病、糖尿病からアルツハイマー、薄毛の確率 編集部員が検査を受けてみた

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性格はどこまで遺伝する?

 この検査では、このように病気だけでなく、さまざまな体質も知ることができる。たとえば「足の速さ」もその一つ。縮むのが速く、短距離走に適した「速筋」と、縮むのは遅いが持久力があって長距離走に適した「遅筋」のどちらが多い傾向かが遺伝子でわかる。

「H野さんには、世界レベルのスプリンターと同じ速筋型の遺伝タイプがあるようです」(池谷裕二氏)

 記者のH野は、高校で3年連続インターハイに出場し、100mで12・22秒の記録を持つ正真正銘のスプリンターだ。遺伝的にも、短距離選手に向いていたということになる。

 次は、男性には気がかりな「ハゲ遺伝子」。この項目を一番気にしていたのが、薄毛キャラで愛されるJ田デスクだ。ところが、結果は意外なものだった。

「あれ、J田さんはハゲに関する遺伝子を持っていないようです。これはあの……、編集部の環境に問題があるのかもしれませんね」(池谷裕二氏)

 これに対しJ田は、「おい、この検査ほんとうに信用できるのかよ」と訝っていたが、追及すると、じつは親戚に薄毛の人はほとんどいないことが判明。検査の正確さが証明された。

 そんなJ田に、23andMeからはこんなアドバイスが。

「薄毛は、治療しなくても問題ないですが、自尊心を傷つけることがあります。かつらやヘアピースで、ハゲを偽ることができる場合があります。これが一番安全で安価な方法です(意訳)」

 行き過ぎたアフターサービスは、時に人の心をすさませる……。

 さらに「性ホルモンの強さ」という項目もある。男性ホルモンのテストステロンなどを調べられるのだが、これをやたらと気にしていたのは、「私は風俗店に年100回以上通ってます」となぜかドヤ顔で語るセックス記事担当・Y沢。ところが、Y沢の男性ホルモン値は「平均よりも低い」との結果だった。自称・性豪は単なる強がりだったのか。では編集部一の真の性豪は誰だ、と調べてみると、なんと全員が「低レベル」。なんだか寂しい。

 性格や心はどこまで遺伝するのか。現在の研究では、遺伝より育った環境による影響が大きいという見解が主流ではあるが、本検査では、こんなことも知ることができる。

「非言語性IQ、簡単に言うと『空気が読めるかどうか』という項目もあります。言葉がなくても状況を察したり、相手の気持ちを察する能力です」(池谷裕二氏)