辻秀一 第2回 「ごきげんな気がフローすれば、こころは揺らがず囚われず、自由でいられる」

島地 勝彦 プロフィール

立木 たしかに辻先生はごきげんな方ですね。

 不機嫌から愉しいことは決して生まれません。

シマジ 上司が不機嫌だと会社も非生産的になりますよね。ヒノ、編集長のセオはいつもごきげんだろう?

ヒノ むしろごきげんすぎますね。

シマジ だから現代ビジネスはここまで発展してきたんじゃないか。

立木 たしかにセオはいつも明るくてごきげんだか、あのガサツさはどうにかして直してもらいたいものだね。

シマジ タッチャン、おれに免じて許してやってください。いまどきの編集者としてはあいつは出色です。

ヒノ 編集長もシマジさんにそういってもらえれば編集者冥利に尽きますね。

シマジ だから、まだ『月刊現代』があったころ、ローマ在住の塩野七生さんを紹介して、毎年新年号で塩野さんのロングインタビューをローマでやってもらったんだ。どうして突然講談社の雑誌で塩野七生さんが登場したのか、社内は驚いたそうだよ。当然、新潮社の連中もビックリしたことだろうね。

 セオさんは持ち前の「ごきげん力」でローマの塩野さんをごきげんにして、その難しいインタビューをものにしたんでしょう。ごきげんは伝播しますからね。

シマジ 新潮社は不機嫌になったかもね。とにかく編集者というのは、誰がみても不可能なことを可能にする稼業なんだ。

 シマジさんは「ごきげん道」の達人ですよ。

立木 シマジは一人でいてもごきげんなヤツだからな。バカとごきげんは紙一重じゃないのか。