[アイランドリーグ]
徳島・島田直也監督「優勝を意識して戦え!」

スポーツコミュニケーションズ

2度の優勝経験で学んだこと

 現在、2位の愛媛も2.5差で追っており、なかなか負けてくれません。残りをすべて勝つつもりで臨まないと、前期の二の舞になるでしょう。特に直接対決は是が非でも勝ちたいところです。

 愛媛は2ケタ勝利をあげている池ノ内亮介(広島から派遣)、小林憲幸(元ロッテ)に、勝ちパターンで出てくる西川雅人(元オリックス)、金森敬之(元北海道日本ハム)、岩崎哲也(元埼玉西武)と元NPBのピッチャーがたくさんいます。簡単に得点は望めませんから、ロースコアに持ち込むことが勝利への第一条件です。

 前期は首位を走っている時に、言葉に出さずとも「残りは5割でいい」と僕自身がヘンな計算をしてしまったことが悪かったと反省しています。だから、後期は残り試合、「優勝」「勝利」を前面に押し出して戦う考えです。

「敢えて優勝を意識し、それを重圧ではなく、皆で楽しみながらゴールを目指そう」

 そんな話を選手たちにもミーティングでしました。僕はNPBで1998年の横浜、01年のヤクルトと2度、優勝を味わいました。特に01年のヤクルトは終盤、巨人に追い上げを許し、非常に苦しいシーズンとなったことを覚えています。僕自身も巨人との直接対決で打ち込まれ、相手を勢いづけてしまいました。

 しかし、2度の優勝経験で感じたのは、プロであっても最後は気持ちがモノを言うことです。ヤクルトの時も巨人に追いつめられてから、もう一度、チームが「勝ちたい」の一心でひとつにまとまりました。だからこそ、今回も勝つことだけを考えて、一戦必勝で戦います。

 レギュラーシーズンは残り2週間。開幕から70試合を経て、自分で言うのも何ですが、いいチームになってきたと感じます。このチームでレギュラーシーズンだけでなく、リーグチャンピオンシップ、独立リーググランドチャンピオンシップまで戦いたいと心から思っています。

 2年前、徳島はBCリーグ王者の石川に3タテを喫し、日本一の座を逃しました。昨年も香川が新潟に敗れ、アイランドリーグは2年連続でBCリーグ勢に苦杯をなめています。BCリーグをストップし、日本一を奪回するのは徳島しかいません。最後の最後に全員で笑えることだけを信じ、目標に向かって走り抜きます。徳島の皆さん、応援よろしくお願いします。

島田直也(しまだ・なおや)プロフィール>:徳島インディゴソックス監督
1970年3月17日、千葉県出身。常総学院時代には甲子園に春夏連続出場を果たし、夏は準優勝に輝いた。1988年、ドラフト外で日本ハムに入団。92 年に大洋に移籍し、プロ初勝利を挙げる。94年には50試合に登板してチーム最多の9勝をあげると、翌年には初の2ケタ勝利をマーク。97年には最優秀中 継ぎ投手を受賞し、98年は横浜の38年ぶりの日本一に貢献した。01年にはヤクルトに移籍し、2度目の日本一を経験。03年に近鉄に移籍し、その年限り で現役を引退した。日本ハムの打撃投手を経て、07年よりBCリーグ・信濃の投手コーチに。11年から徳島の投手コーチを経て、12年より監督に就任。