藤重貞慶 第4回 「不良長寿への7つの習慣と世界の長寿企業に共通する4つの秘訣」

島地 勝彦 プロフィール

シマジ いやいや、独りのときは結構くよくよしています。じつはいま、スコットランドに16日間出張するために書きだめをしている最中なんですが、これが大変。丑三つ時もコツコツ原稿を書いています。

立木 70歳を過ぎて深夜に原稿を書くのは健康によくないんじゃないか。

シマジ まったくです。わたしの同級生は毎晩8時過ぎには床につき朝4時ごろ起きるそうですが、年寄りは11時までには寝るべきでしょう。長生きしたかったら丑三つ時には暴れないことです。

ところで藤重会長、「企業の100年」はどうなのでしょうか。

藤重 人間は100歳まで生きている人がいま5万人いるそうですが、企業が100年間継続するというのはそんなにたやすいことではありません。

1970年に米国の『フォーチュン』誌に載った500の優良企業のうちの30%が、1983年には姿を消しています。現在では60%以上が存在していません。世界的にみますと、企業の平均寿命は40年といわれていますが、世界の長寿企業に共通する秘訣が4つあります。

①自社を取り巻く世界(環境)に敏感である。つまり、学ぶこと、適応することに優れている。
②強い結束力があり、アイデンティティを自覚する。従業員は組織への帰属性が高く、経営者は内部昇進することが多い。
③新しいアイデアに寛容である。団結を乱さない限り、権限を委譲され自由な活動が認められる。
④資金調達が保守的である。貯えておいた資金を使って、自社の成長と進化を自分で自由にコントロールできる。

これが世界の100年企業の秘訣の要約です。

シマジ なるほど。出版社も100年継続するのは至難の業かもしれませんね。雑誌は特にこのごろ短命です。