撮影:立木義浩
第3回はこちらをご覧ください。
シマジ 今年、早稲田大学で行われた講演はどういう内容だったんですか?
藤重 記憶に残っていることをかいつまんでお話ししますと、「本日はこれからの時代を考えていくにあたりまして、人間の100年、企業の100年、国の100年につきまして、最近わたしが思っていることの一端をお話させていただきます。少しでもみなさまの生きるヒントとなればと思います」とはじめたんです。
シマジ 100年単位でモノをみて判断予測するのは、壮大にして重要なことですね。
セオ そうですね。100年後の日本人がどうなっているのか、興味津々です。世界的にいえば人口大爆発だというのに、日本はどんどん減り続けて、いまの人口の半分くらいになっているんでしょうか。
シマジ ヨーロッパの先進国並になると思えばそんなに深刻にならなくてもいいんじゃないですか。つまらないケチでバカな人間が1億人いるよりも、こころが豊かで気前がよく地頭のいい人間が5000万人いるほうが愉しい国になるんじゃないですか。
セオ またそんな極端な発想をする。ネスプレッソ・ブレーク・タイムを入れますよ。
立木 いくらなんでもまだ早すぎないか。
セオ わかりました。それでは藤重教授の講義を聴きましょう。