真壁昭夫「シェール革命のインパクト」【第2回】世界的に金利水準が上昇し、株価は安定した展開を示す

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世界のエネルギー事情に大きな変化を与える"シェール革命"は、金融市場にも重大な変化を及ぼす可能性がある。現在、"シェール革命"の世界最大の受益者である米国では、企業が自国で産出される安価で豊富なエネルギー資源のメリットを享受できる。

それによって、中長期的に、米国の貿易収支が圧倒的に改善することが考えられるため、為替市場でのドルに対する需要が増加することになるだろう。長い目で見れば、ドルは強含みの展開を示す可能性が高まる。

安価で豊富なエネルギー資源が国内で生産されることは、米国産業界、特に化成品関連企業などにとっては大きな福音だ。工業製品の原材料になる原油や天然ガスの価格が低下するからだ。当然、それらの企業の業績は改善し、全般的に株価が上昇トレンドを辿る可能性が高まる。

"シェール革命"でドル強含みの展開の可能性

"シェール革命"によって、想定されているように米国への製造業回帰と、エネルギー輸出の振興が実現すると、米国からの輸出が増加し、経常収支赤字は大幅に改善されるだろう。その結果、米国経済の基礎的条件=ファンダメンタルズは強化される。

米国経済のファンダメンタルズが顕著に回復するとなると、長い目で見ると、米国の金利水準は上昇することになるはずだ。すでに、足許でも米国経済の回復を睨んで、FRB(連邦準備理事会)は、金融緩和策の縮小を検討している。

それが現実のものになると、米国の金利水準は上昇傾向を辿ることになる。米国の金利水準が上昇すると、投資資金は相対的に高い金利を求めてドル買いに走ることが考えられる。それはドルに対する需要の増加をもたらし、上昇圧力をかけることになる。

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