撮影:立木義浩
第2回はこちらをご覧ください。
藤重 カメラを構えた立木先生にグッと迫られると何だか恥ずかしいですね。
シマジ タッチャン、藤重会長はいい顔をしているでしょう。
立木 シマジ、生意気いうんじゃないの。お前はアマチュアなんだから。いい顔しているかどうかはおれが決めるんだよ。
セオ 藤重会長、立木先生とシマジさんのこういう掛け合いが面白いんです。
藤重 アッハハハ、たしかにそうですね。これは対談というより鼎談、いやセオ編集長も入れて4人の座談会ですね。その個性がいいんですね。これからは個性がないと生き残れませんから。
ゴルフでも青木功さんのパッティングスタイルは非常に個性的でしょう。若いとき青木プロはベン・クレンショーとラウンドしたときにいわれたそうです。
「あなたのパッティングはコツンと叩くスタイルだが、ボールの転がりがじつにいい。アメリカは日本とちがってガラスのようなグリーンで速いが、そのうちあなたはこの速さに慣れてくるだろう。そうなると鬼に金棒だね」
またジャック・ニクラスにも、あることをいわれたそうですよ。
シマジ 全米プロのニクラスとの死闘は凄かったねえ。まさに世紀の闘いでした。
藤重 そのときニクラスにこういわせたそうです。
「アオキのパッティングは個性的なのであって決して欠陥ではない」