弘兼: 末澤さんは今年の3月に社長から会長に就任したわけですが、これからは会長としてどんな仕事をしていこうと思ってますか?
末澤: そうですね、社長に比べて会社の経営に対する責任はなくなりました。これからは、社業に忙殺されて"不義理"をしてしまったことを丁寧に対応していきたいと思っています。
弘兼: 不義理?
末澤: サービス業というのは結局のところ、人と人との付き合いなわけです。大々的に広告を展開すれば、来てくださるお客さまもいらっしゃいます。でも、その方々に、もう一度来たいと思っていただけなければ我々の仕事は立ちゆかなくなります。
社長をしていると、なかなかお客さま一人一人に接する時間を取りにくい。せっかく来ていただいた方に挨拶も出来ないこともあって、なんて不義理をしてしまったんだと常々思ってきたわけです。会長は社業から少しは離れられるので、お客さまへの対応という面で、社長のフォローが出来たらと思っています。