[ボクシング]
杉浦大介「“敗者なき戦い”の後で」

~オマー・フィゲロアvs.荒川仁人~
スポーツコミュニケーションズ

ターニングポイントの一戦に

「“敗者なき戦い” フィゲロアと荒川が年間最高試合候補の大激闘」

 ボクシングHP「Sweeet Science」のマイケル・ウッズ記者が記した今回の世界戦レポートには、そんなタイトルが付けられていた。

荒川と八王子中屋ジムの挑戦は続く(中央は中屋会長、右は東洋太平洋スーパーウェルター級王者チャーリー太田)。

 日本人ボクサーへの高評価はうれしいが、長く語り継がれるであろう好ファイトの後でも、荒川の頑張りを「タイトルマッチ勝利と同等」と語るのは言い過ぎかもしれない。特に世界タイトル奪取に依然として大きな価値を見出す日本ではなおさらだろう。たが、決して遠くない将来、荒川がフィゲロア戦を重要なターニングポイントとして振り返る可能性は少なからずあるに違いない。

 そのために必要なものをしっかりと見つめ、着実に、場合によっては劇的に、自身を強化できるかどうか。そして、陣営は的確なマッチメイクでさらなる強豪との対戦を実現させることができるか。

 真夏のテキサスで、知名度、評価、勢いを得た。荒川と八王子中屋ジムにとって、今後しばらくが極めて重要な時間となることは間違いないはずである。

(写真提供:八王子中屋ジム)

杉浦大介(すぎうら だいすけ)プロフィール>
東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、NFL、ボクシングを 中心に精力的に取材活動を行う。『スラッガー』『ダンクシュート』『アメリカンフットボールマガジン』『ボクシングマガジン』『日本経済新聞』など多数の 媒体に記事、コラムを寄稿している。
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