三田紀房『砂の栄冠』に学べ!
高校野球を"興行"の視点から分析する「甲子園研究所」
講義(4)センバツ21世紀枠徹底攻略マニュアル

強豪私学極細 VS. 伝統公立いい子ちゃん! 栄冠は眉毛に輝くときもあるッ!!
遠藤 蘭樫野高校野球部マネージャー。七嶋の幼なじみで古女房的存在。家業はお好み焼き店。

助手 なるほど。ということは、夏を捨てて、初めから21世紀枠狙いもありですよね?

所長 もちろん。練習時間の少ない学校なんかは、むしろその方が賢いかもしれない。

ただ、そのためには野球だけやっていてもダメ。勉強して、清掃して、ボランティアをして、高野連に好かれる"いい子ちゃん"にならないと。高野連側に立ち、どうやったら選んでもらえるかを考えてチーム作りをする必要がある。

助手 なるほど。前回の「スタンド目線が必要」という話と同じで、高野連目線が必要ということですね。

芽刈久美子雑誌『甲子園の星たち』フリーライター。関東大会から七嶋をマークしている。女性だが取材はガツガツ系。七嶋の腹黒さに魅力を感じている。

所長 そういうこと。高校生としたら、21世紀枠だろうと何だろうと、甲子園に出られればいいわけだから。高校野球をやってる3年間ぐらい、"いい子ちゃん"になれよと。厳しくいえば、それぐらい我慢できなければ、甲子園に行く資格はない。

助手 つまり、多少猫をかぶってでも甲子園を掴めと。

所長 いやいや。球児諸君! 「おおきく猫かぶって」21世紀枠を狙いなさい! なんだかんだいっても、世の中、行ったもん勝ちだよ。

(文・田尻賢誉)

講義⑤へつづく〉

※このページはヤンマガKC『砂の栄冠』巻末企画「甲子園研究所」を再構成したものです。

田尻賢誉氏プロフィール
1975年生まれ。スポーツジャーナリストとして野球全般の取材活動をはじめ、中高生、指導者への講演活動も行っている。著書に『あきらめない限り、夢は続く』(講談社)、『公立魂~鷲宮高校野球部の挑戦~』、『高校野球 弱者の戦法』(共に日刊スポーツ出版社)など。甲子園に近づくメルマガは、00583010s@merumo.ne.jpに空メールで購読可能。(2013年7月現在)
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