[ボクシング]
近藤隆夫「“志高きモンスター”井上尚弥への期待」

スポーツコミュニケーションズ

予想は「井上の勝利」

 今回の対戦相手、現日本王者の田口も志高き選手である。20戦18勝(8KO)1敗1分の戦績を誇り、WBA3位のランカーでもあり、十分な実力を備えている。

 だが、今回の一戦、大方の見方通り、私の予想も「井上の勝利」だ。総合的に見て、井上に死角はない。

 井上がプロ4戦目で日本タイトルを獲得すれば、これは平仲明信(ジュニアウェルター級)、辰吉丈一郎(バンタム級)らに並ぶ最短記録。そして次は、世界タイトル最短奪取(日本人では、井岡一翔のプロ7戦目)の記録更新に注目が集まることだろう。

 ただ、私は最短記録にあまり興味はない。これにはマッチメイクの妙もからむし、何も早く腰にベルトを巻けばよい、というものでもないだろう。

 それよりも井上に期待したいのは「リアルチャンピオン」、そう「統一王者」である。少し先の話にはなるが、WBA、WBC、IBF、WBO4団体の王座を統一する初の日本人ボクサーになってもらいたい。“志高きモンスター”井上は、その可能性を秘めている。

近藤隆夫(こんどう・たかお)プロフィール>
1967年1月26日、三重県松阪市出身。上智大学文学部在学中から専門誌の記者となる。タイ・インド他アジア諸国を1年余り放浪した後に格闘技専門誌を はじめスポーツ誌の編集長を歴任。91年から2年間、米国で生活。帰国後にスポーツジャーナリストとして独立。格闘技をはじめ野球、バスケットボール、自 転車競技等々、幅広いフィールドで精力的に取材・執筆活動を展開する。テレビ、ラジオ等のスポーツ番組でもコメンテーターとして活躍中。著書には『グレイ シー一族の真実~すべては敬愛するエリオのために~』(文春文庫PLUS)『情熱のサイドスロー~小林繁物語~』(竹書房)『キミはもっと速く走れる!』 (汐文社)ほか。
連絡先=SLAM JAM(03-3912-8857)