【講義①】はこちら
全国17万人の高校球児と、彼らを応援する人たちへ贈る巻末コラム、その名も「甲子園研究所」! 高校野球に精通し、全国に幅広く情報網を持つ「所長」とその「助手」による関係者情報満載のマニアッククロストーク、ここに開幕~!!
助手 所長!! トクさんが七嶋に1千万円を渡しましたよ! 高校生に1千万円なんてどうするんですか!
所長 何!? 1千万円? 樫野高校は甲子園を目指すんだろ?
助手 はい。それが七嶋とトクさんとの約束ですから。それが何か?
所長 本気で甲子園を目指すなら、1千万円なんて全然足りないよ。
助手 た、足りない!? 1千万円で?
なぜ1千万円では全然足らないのか?
所長 考えてみなよ。野球ってとにかくお金がかかるんだよ。例えば、道具。打撃練習用のマシンなんて、安いもので40万、いいものだと100万が目安。最低2台は必要だろう。ボール代もバカにならない。年間60~80万はかかる。
それから、捕手の防具。一式揃えると約10万。土日に一、二軍とも試合をするとなると、1チームに最低2人は捕手がいるから4セット必要だ。それだけで40万。バットだって1本2万ぐらいする。10本で20万だ。4万するミットだってチーム用にいるし、ロジンバックなど消耗品も・・・。
助手 それだけで300万ですよ! 普通の公立校はどうするんですか? いったい、いくらかかるんですか!