オバマ大統領は先頃(6月25日)、最重要事項である国家安全保障と雇用問題に関して演説したが、その中で、気候変動についても言及していたようだ。
オバマのこの演説の目玉は、機能していない議会を飛び越えて、環境保護局に対し、より高い大気品質基準を導入するよう直接指示し、米国の炭素排出量を削減すると決定を下したことだ。今後、多くの法律上の異議申し立てに直面するだろうが、これが立法化されれば、発電原料を石炭から天然ガスへ転換させる動きが加速されることになる。
天然ガスが排出する、地球温暖化をもたらす二酸化炭素の量は石炭の約半分で、米国での天然ガスの供給は増加中である。市場の力の結果だけで、石炭は、すでに米国の電力供給の2分の1から3分の1に下落している。